シタディーニ幼稚園の誕生日会

シタディーニ幼稚園の誕生日会
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今日はドゥマゲッティのプライベートスクールの一つシタディーニの誕生日会の様子を動画と共にお届けします。
シタディーニはシスターシタディーニが建てた学校なので校長先生はじめ先生方にシスターが多くこじんまりとしていますが温かく母性に溢れた学校という感じです。
その良さを体現するようなエピソードに今回出会ったのでそれを紹介します。

学校見学をご希望するご家族を案内していたところたまたま一人の生徒マルコ君の誕生日会をやっていたようでやけに楽しそうな声が聞こえてくるなと教室を覗いたら、先生が二人の日本人の子供に目を留めいきなり近づいてきて「あなた達も参加してください、ケーキは好き?さあさあ座ってみんなで食べましょう」と誘ってくれ、最初何事かとあっけに取られているお子さんもお腹がすいていていたようで先生自ら持ってきてくれ、さあさあ食べなさいと勧めてくれるので食べ始める
まずは食べてお腹が満たされ始めてから「お名前は?とか国籍はどこなの?」とか質問がはじまる。
どこの誰かもわかっていないのにまずは誘い、振舞い、優しい笑顔とおもてなしで包みながら優しく話しかけてくれる、キリスト教の精神そのもので、フィリピンではこういう優しさや愛が全然いやらしくなく身に着いていて自然とおもてなしができるのでフィリピンが好きになる人が多い。

発達障害と診断されたお子さんもこの優しさと愛情溢れるこの先生には自然と打ち解けている様子で親が少し離れていても大丈夫な様子で驚いた。
最初は一見僕らからすると日本の感覚ではちょっと強引で、どんどんシスターワールドに引き込まれている感じがして不思議なのだが子供達はちゃんと人間の本質を見抜いていて瞬時にこの人なら大丈夫、気が許せると判断できるのかどんどん身を任せている感じが伝わってくるので面白かった。
常に周りに気を遣い、周りの大人たちの目を気にし、子供なのにやけに大人っぽくなってしまいざるを得ない日本の子供達にフィリピンに来てもらいたい理由の一つがここにある。

マルコの誕生日会はフィリピンスタイルだった。
フィリピンでは誕生日を迎えた人がみんなに振舞う日本とは逆のスタイル。
この時もマルコがみんなにプレゼントをあげ、マルコがみんなに食事やケーキを振舞っていた。
日本とフィリピンの価値観はこの誕生日会のように全く違う場合もある。
むしろ日本が特殊でありこのフィリピンスタイルのような考え方の国も多いと思う。(そういえばこの前行ったジョージアという国でもそうだった)

誕生日を祝ってくれていることに感謝する、自分のために集まってくれたので自ら振舞い、お客さんを全力でもてなす
自分の誕生日を自ら祝福しこの日は自分が主役になりみんなをもてなす
フィリピンに来て英語だけでなくこういう文化の違いや価値観の多様性、いろいろな人間がいていろいろな考え方があるのだという本当の本来のダイバーシティを是非学んでもらいたい

学ばなくても小さなお子さんなら特にこっちにいるだけで自然と肌感覚で身に着けてしまうかと思う。
ドゥマゲッティは小さな街だが様々な人種の人が暮らし、様々な学校があり様々な価値観や考えのもとみんな暮らしている
小さな街だからこそこのダイバーシティを直に感じるのに素晴らしいサイズなのだ、是非ドゥマゲッティの学校に通い本当のダイバーシティを身に着けて欲しい

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