自分が何故長年に渡り海外で生活し続けられているか?をあまり考えたことがなかったが、ふと「五十嵐さんが海外長いのは体調管理をしっかりされているからですね」と言われて気が付いたことがいくつかある。
体調管理と海外生活これは切っても切れないもので「海外で生活していくのに最も重要な要素って何ですか?」と聞かれたらなかなか出てきにくいくらい当たり前なことで、最重要事項だと思う。
僕自身普段特別意識することはないが周りの人から聞いてみたり、比べてみるとうちの家族のお陰もありかなりしっかりした健康管理特に食についてはやっているらしく、またダイビングの仕事を20年以上続けているのでアスリートのような体調管理も身に着いているのではないかと改めて思った。
なのでおこがましくはあるが、わりとお話できると思うので海外生活に必要な健康管理や食について特にフィリピン移住者向けにまとめていこうと思います。
まず特にフィリピンに移住する方に一番気を付けてもらいたいのが食ではないかと僕個人的には思います。
フィリピン料理やフィリピン人の食に関するリテラシーはお世辞にも良いものではないと僕は思います。
それは周りのフィリピン人を見たら一目瞭然で若い子達は若いから保たれている部分もあるが、だいたい25歳から30歳越えると男女ともに異様にお腹がポコッと出てきて、肌も含めてなかなか見る影もないくらいに体系が変化していってしまう。
お金持ちになればなるほど異様な肥満の人が多く健康を害する、特に生活習慣病が多く、糖尿病や通風などの人も非常に多い
脳梗塞や心臓麻痺などでいきなりバタンと倒れてそのまま亡くなるまだ30代の男女も結構僕は見てきました。
それらは主に食から来ると僕は思います。
フィリピンはこの気候風土に合わせた民間の体調管理法や風習みたいなものもあり理にかなったものもありますが、しっかりこちらも考え試しながらやらないといけません。
結構そういうのはうるさく、周りのフィリピン人から言われる経験を一度でもフィリピンに住んだ人は経験していると思いますが、食に関してはあまりなく、むしろ真似してはいけないものが多いので注意してください。
最近はしっかり勉強している人や都会の人やセレブなどの間からフィリピンでも健康ブームになっていますが、アメリカなどのようにかなり極端なものもあるので自分なりにしっかりアジャストしていく必要もあります。
日本は基本的には和食は健康食と世界でも認識があり、バランスの取れたものを普段から食べている方だと思いますが食品添加物や身体にとってよろしくない不自然なものに関して言えば実は世界的に見てもかなり規制が緩くそして滅茶苦茶多くまたかなり巧妙に隠されています。
フィリピンの方がむしろアメリカンな部分も含めてオーガニックなものや農薬や化学肥料を使わない食品が手に入りやすかったりするので、自らよく考え選ぶというのが大切です。
食も含めもう一度自分の口や身体に触れるものを見直してみる良いきっかけにもなると僕は思います。フィリピンで生活している方がより健康的な生活を送れているという方は意外に結構います。
また一年中暖かい南国の気候に慣れていくのも大切です。
年間の平均気温はほぼ変化せず、日中は30℃前後で夜間は25度前後の熱帯気候で年間を通しても2,3度くらいしか大きく変化はありません。
一度慣れてしまえば体調管理はしやすいですが、1年間ずーっと気候が変化しないというのはそれもそれでなかなか大変な部分もあり、一言で言うとずっと変わらないのでいつの間にか怠けてしまいいろいろなものが知らず知らずのうちに蓄積してくるとも言えます。
日本のような四季がある場所ではその四季によりいろいろなメリハリや体調管理の大切さを肌を持って知れる機会が多くありますが、ずっと変わらないとこれでいいかなー、何もないからいいやーっとなってきます。
病気もケガもその油断から生じることも結構あると思いますし、そもそも体調管理に気を配らなくなりますので不調に気が付きにくかったり、気が付いてからでは遅く、病気等が進行していることもあります。
自ら重い腰を起こししっかりとした意志を持ち、少しづつ定期的な運動や規則的な生活習慣、食習慣を身に着けていく、これが南国では結構大切なことです。
(周りのフィリピン人に流されることなく)
僕の場合は一人暮らしなので自炊するよりも近所などで売っている総菜を買ってきて食べる方がはるかに安上がりなのですが、それでも脂っこい、味が濃い、バランスが悪いフィリピン料理を食べ続けるのはリスキーなので、いろいろ工夫したり、自炊しながらやっています。
野菜や魚介類はしっかり選べ料理法がわかっていればドゥマゲッティでは特に新鮮で安全で美味しいものが安価に手に入りやすく恵まれています。(生産者と仲良くなればさらに安くしてくれますし、いろいろな情報やリクエストにも応えてくれます)
意外にフィリピンは公共交通機関が整っていて、全く歩かないフィリピン人のためにどこでも乗れどこでも降りれかつ値段も凄く安いのですが、それに合わせていると全く歩かなくなるので僕はどこに行くにもできるだけ歩くようにしています。
またダイビングや観光の仕事自体が身体を動かしますが、それでも定期的な運動を心掛け、特に少しでも体調が悪いとダイビングの仕事はかなりきつくなるので(鼻が出ていたり、咳が出たり、怪我していたりすると海の中で圧力がかかる環境では結構大変なことになります)
仕事が入ればいつでも体調を万全にできるように普段から心も身体も整えています。
逆に仕事がないオフの時に貯めていた疲れを一気に取ったり、わざと風邪をひいたり熱を出して体調を整え次の仕事に万全に備えるという行為も20年以上続けているのでできます。
海外で生活するというのは仕事も含めて何が起こるかわからない、未知の領域が日本にいる時よりは多くなるのでそのためにも心と身体も含めた体調管理というのが根本的に必要になってきます。
自分の体調は自分で守る、自分の身体のことは自分で責任を持つ
本物の自己責任というのはしっかりした体調管理からも来るのです。
これを身に着けていれば今特に怖いものが少なくなるので、変な情報や変な流れに惑わされることなく、健全な精神の下、健全な生活が送れるのではないかと思います。
(海外とか国内とかに限らず)