フィリピン最新ニュース【ドゥテルテ氏再選から思うこと】

フィリピン最新ニュース【ドゥテルテ氏再選から思うこと】
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再びフィリピンニュースの時間がやってまいりました。

興味深いニュースが入って来たので皆様と一緒に考えていきたいと思います。

来年5月の大統領選挙を控え現ドゥテルテ大統領が副大統領として立候補することを公式に発表しました。

フィリピンの大統領選挙は6年ごとに行われ、独裁者マルコスなどの教訓から現大統領が再選できないシステムですが、大統領ではなく副大統領として立候補しフィリピン政治に発言力を持てるようにしたいとドゥテルテ本人が宣言しています。(副大統領としてでも違法ではとも言われています)

ドゥテルテ現大統領は「麻薬問題や反政府活動を心配している。聖戦を続けていく」と述べ、副大統領選挙に立候補する意向を明らかにしました。

ドゥテルテ氏の長女で現ダバオ市長のサラドゥテルテ氏の大統領立候補もフィリピンで大きな話題になっていますし(ドゥテルテ氏も元検事でダバオ市長から大統領になっている)、立候補の届け出が始まる10月から、いわゆるフィリピンの一大イベント、爆熱選挙運動が始まります。

今回の大統領選挙は現ドゥテルテ政権に批判的な国民的スーパーヒーローであり上院議員でもあるマニ―パッキアオ氏も立候補すると噂されているのでかなり話題性のある面白い選挙になると思います。

現ドゥテルテ大統領は国外のメディアではその乱暴な発言や滅茶苦茶なやり方だけが報道され「第二のトランプ」や独裁者、愚か者扱いされていますが、フィリピン国内での人気は未だに衰えずドゥテルテ大統領を支持する特に貧困層や中間層は多いです。(インテリ層には嫌われている)

フィリピン国民が考えているのは「ドゥテルテ氏がいなくなったら誰が代わりを務められるか?」

「嫌われ役を買って出てもフィリピンを本気で改革、革命を起こそうとしている、やり方は強引で少し乱暴だが、そうでもしないとフィリピンは変わらない、今までの政治、政治家は何もしてくれなかった、でもディゴン(ドゥテルテ氏)は違う、僕らのヒーローだ!」と思っている人が結構多いです。

僕も一番のポイントはドゥテルテ氏に代われる人、今少しづつ麻薬や賄賂体質が変わってきて少しづつ治安が良くなってきているフィリピンが来年大統領が変わるだけでまた元に戻ってしまうのじゃないかと言うのが一番の心配です。

それだけドゥテルテ氏の発言力や影響力は大きく、抑止力となり例え副大統領であったとしても政界に影響力を持ち続けてもらいたいと思います。

ただし彼の外国人を追い出そう、トランプのように移民や在フィリピン外国人に対する扱いがひどく、フィリピンファースト的な所が強かったのでそれはフィリピンに住む外国人としてドゥテルテ大統領を支持できないところでもありました。

確かに中国人が大量にフィリピンに入って来て詐欺や麻薬売買を繰り返し大量の中国人が逮捕されることが続いたので無理もないですが、かなり外国人に対する規制が厳しくなってしまったので残念でもあります。

フィリピンのGDPの一割以上は海外への出稼ぎ労働者からで、海外に頼ることがかなり多く、また海外からの投資や在フィリピン外国人による貢献がかなり多い国なので、その外国人をないがしろにしたり、厳しくする、雑に扱うというのは海外に出ているフィリピン人達もそう扱われてしまうことを意味しているのでその辺をよく考えないとと思います。

自分の行為は自分に返ってくる、自分達だけが良い思いをして後のことは知らない、先のことは知らないという部分がフィリピンでは多いのでそこも変えていかないとフィリピンは1地球人として尊敬されない国民になると思います。

ドゥテルテ氏が副大統領として顧問役や抑止力となりまずはフィリピンの賄賂体質や平気で嘘をついたり、詐欺をしたりと言う日常生活でもビジネス面でも普通に安心してフィリピンと関われる、そんな健全なフィリピンであり、もっと良い方向に行ってくれればと願います。

大統領一人で政治家一人でかなり変ってしまうフィリピンなのでドゥテルテ氏が残ってくれるとなると今のパンデミックな世界においては少し安心できるフィリピンになるかなと個人的にも思います。

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