フィリピンクオータヴィザ(永住ヴィザ)、リタイアメントヴィザ取得時の注意点

フィリピンクオータヴィザ(永住ヴィザ)、リタイアメントヴィザ取得時の注意点
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前回の続きですが、実際に僕自身が取得した経験からフィリピンのクオータヴィザ(永住ヴィザ)と代行サポート経験からのリタイアメントヴィザ取得時の注意点とこの二つの比較と実際の所を今回は取り上げていきます。

透明性がなく、よくわかりづらい、特に取得費用について何にこんなにかかるかわからない?という自らの経験上からできるだけわかりやすく、かつ都合が良い所しか表に出さない、書かないのではなくちゃんとした真実を伝えていこうと思いました。

特にクオータヴィザは取得されている方が少ないのでしっかりした情報が少なく僕自身も取得してから気が付いたことで重要なことがいくつかあります。

正直な所取得する前にそれらを知っていたら取得すること自体を辞めていたかもしれないような重要なことも結構あります。

それらを考慮に入れた上でもフィリピンほど永住ヴィザやリタイアメントヴィザが簡単にかつ安く取得できかつ無条件で働ける国はほぼないという事実もあります。

ですので是非知っておいた方が良いことだと僕は思いますので筆を取ることにしました。

①フィリピンリタイアメントヴィザとクオータヴィザの超簡単な比較と実際の所

これらについては様々なサイトで紹介されているので詳細はそちらにお任せします。

ここでは僕が考えるものと実際の所をお伝えします

この二つの超簡単な比較はクオータヴィザは文字通り永住ヴィザで全ヴィザの中で一番強いヴィザらしいですたとえ何があってもフィリピンに居続けられる永住権ということになっています。そして労働局に申請せずそのまま労働資格があります。

(これはフィリピンの法律で認められているようです)

クオータヴィザはイミグレーションの管轄なのでイミグレーションでの年一回の更新と更新料が310ペソと超安いです。(イミグレーションなので僕が住んでいるドゥマゲッティ市など小さな街でも更新手続きができます)

毎年の更新手続きは初年度以外は超超簡単にできます。

クオータヴィザを所持できるのは原則本人のみのようです。

そして実際の所は

コロナになり明らかになりましたが、クオータヴィザを持っていてもごり押しすれば可能なのかもですが、フィリピン人の配偶者がいるつまり結婚ヴィザを持っている方々の方が優先して入国や出国などの特別措置を受けられています。

僕自身ロックダウン時にフィリピンに居続け少し収まって来た中それでも臨時便や様々な書類や手続きをかいくぐりながら日本に帰国しました、このような緊急事態時においてクオータヴィザが役に立った感じはほぼありませんでした。(普段から空港のイミグレの手続きなどは優先列、優先窓口に通されるが)

依頼され帰国をアシストしたご家族は観光ヴィザでしたが、最強のヴィザを持つ僕とほぼ対応や待遇は同じでした。

またこれは結構大きなことなのですが、毎回フィリピンから出る度に出国金みたいなものを払わされます1年で4回以上出国すると免除になるみたいですが4回までは1回目3000ペソちょっと、2回目2000ペソちょっと3回目1500ペソちょっとみたいに料金を取られます。

そして最初の一回目は払っていましたがあまり意味がないのではと払わないでいたら何の影響もないのでずっと払い続けていませんが、出国税(トラベルタックス)も取られるようです。

これも2000ペソ以上するのでバカになりません。

コロナ前は航空券がプロモで買えば超安く往復4000ペソちょっとで帰国できたのでそれに加えて出国金と出国税を取られるのは正直辛いです。

(出国税は払っていませんが窓口の人とかに聞くとこのヴィザだとフィリピン人と同じ扱いだから出国税払ってねと言われます、そういう所だけフィリピン人と同じ扱いになり理不尽なので払わないでいます。)

そしてこれが僕の中では一番重要なことで取得してから聞かされましたが

永住ヴィザですが5年ごととパスポートが変わる度に延長手続きが必要でなかなかこれが大変です。

これを聞いた時思わず弁護士に「永住ヴィザじゃないの?5年ごとってお金儲けのフィリピン主義じゃん!!」と吐露したら苦笑いしていました。

詳しい手続きや費用などについては来年ちょうど5年後とパスポートが切れるので延長しないといけないので実際に経験してからこのブログに書きます。

リタイアメントヴィザも詳細は省きますが、リタイアメントヴィザのメリットは自分と配偶者と子供二人までなら一緒に取得ができ配偶者や子供のヴィザ分は割安になるということです。

原則的にはご家族とフィリピンに移住されたい方、みんなで永住権を持ちたい方はリタイアメントヴィザになります。

クオータヴィザとの大きな違いと実際の所は

毎年する更新料が350ドルほどとクオータヴィザに比べてはるかに高いことそしてリタイアメントヴィザの場合はPRA(フィリピン退職庁)の管轄にあるのでPRAに行き毎年の更新を行わないと行けません。これはマニラやセブにしかなく僕が住んでいるドゥマゲッティ市にはもうすぐできるもうすぐできると何度も聞いていますが未だにできていません。

また労働が可能なのですが、労働局にて労働許可証ワーキングパーミットをリタイアメントヴィザの場合は取得しないと働けません。

(取得するのに1万円近くかかります、毎年更新だったと記憶しています)

上記したクオータヴィザの所と同じですが永住権資格なはずですがコロナ下ではほぼ優遇されていません。

リタイアメントヴィザの場合は出国するのにお金がかかったりはしないようです。

ただしフィリピンの銀行に預けている受託金の2万ドルか5万ドルは動かせません

(人質的な感じでお金がフィリピンに残っているから出国時にお金が取られないのかな?っと思ってしまいます。)

②フィリピンリタイアメントヴィザを取得する時に注意するべきこと。

細かい詳細については様々なサイトに書いてあるので実質的なことを書きますと

自分で取得するにも代行業者に頼むにしてもまずしっかりと自分で下調べをしておいた方が良いです。

何にいくらかかるのかの数字的な詳細やリタイアメントヴィザで何ができて何ができないのか、

日本側で用意する書類についてなどなど知っておかないと足元をみられることもありますので基本的に知識は一通り知っておいてください。

日本とはその辺のルールが違いますので「お金を払ってサービスを受けるんだから全て教えろ、そちらでやるのが当然だろ」と思うのはフィリピンや海外では逆効果になりますのでお気をつけください。

何にいくらかかるのか?を知らないと業者や担当者が何にいくら取っているのかがわからなく、日本の業者は特にセット料金で提示してきますので詳細がわかりづらく、ただ言いなりになっているとべらぼうに高い値段のただの代行料を取られていることにもなりかねません。

代行するメリットをよく考えて上手くサービスを利用していただけるのが私達の望む所ですし、それが賢い使い方だと思います。

代行を頼むメリットとは、一言で言うと時間の節約と確実性をお金に変えることそして安心安全快適を買うことです。

またこれからフィリピンと少なくとも長い期間付き合っていくので代行業者でフィリピンに長く詳しい人と付き合いがあるというのは後々にも大きなメリットになります。

その業者や担当者がフィリピンに詳しいか?実際にフィリピンにいるのか?何かあった時に対応してくれるのか?は結構重要だったりします。

ただヴィザ取得を代行してもらうだけと考えてしまうと、自分で取得した方が安いとなってしまいますが、その先にある代行業者を使うことのメリットそしてもっと長い目で考えてフィリピンにこれから長く住む、関わることを考えた時に様々なことに詳しく現地に多くのコネがある代行業者に頼んだ方が長いスパンでのメリットになると僕は思います。

③クオータヴィザを取得する時に注意するべきこと

クオータヴィザを取得する際に注意するべきことはまずクオータヴィザの構造というか取り方の特殊性について知っておく必要があります。

クオータヴィザは一つの国につき年間50名までしか取得できないヴィザです。

この50名限定という所がミソで(本当に50名なのかすら疑わしいですが)早いもの勝ちになるから早く取らないととお考えですが、ここがフィリピンでその50名限定の番号、権利をイミグレの人間がどうやら保持しているらしくそいつらから賄賂を払いこの権利を買わないといけないと言う裏事情になっているようです。

ただそのルートが不透明なのや、賄賂が果たしていくらなのか?そして賄賂を払えば確実に取れるかが不確実なのです。

この怪しい構造から滅茶苦茶怪しいヴィザというレッテルが貼られているのや、滅茶苦茶怪しい代行業者や詐欺まがいのエージェントが多いのでハードルが凄く上がっています。

僕は何回か触れていますが知り合いの紹介で元イミグレの職員だった弁護士を紹介され何とかこの怪しい構造を突破して2か月ほどでクオータヴィザを取得しています。

確か取得したのも1月や2月などの早い時期ではなく、今思うとおかしくはあるのですが確か6月ぐらいだったと思います。

僕が取得した時の構造はこんな感じでした。

①元イミグレ職員の弁護士が現イミグレ職員で50名限定権利を保持している奴に賄賂を払い限定権利を譲ってもらう。

②必要書類を日本とフィリピンで揃える

上手くいかなかったり、揃えるのにえらい時間がかかる書類は弁護士がマジックを使い何故か免除される。

しかし相当のやりとりと少額の追加料金がかかった。

③必要書類や準備が全て整ったが何故か先に進まない

弁護士に何度も確認してもらった結果イミグレ職員がさらなる賄賂、追加料金をよこせと言ってきているとのこと

相当闘い弁護士もぐるじゃないかと疑い闘い、もうこれ以上値段が上がったらヴィザは取らないし、今までの費用も全て払わないと闘い続け追加料金の交渉をし半額にまけてもらい何とか交渉成功。

④そいつの手引きでマニラのイミグレ本部に乗り込みその弁護士と共に手続きを行う

(面接が必要なはずだったが何故か免除され、さらに列に多くの人が並んでいたが優先的に全て通され、お代官様が通るように人々がはけていき、行く場所行く場所を人をはけただ通過して署名していくだけ)

⑤数日後にパスポートに永住権のスタンプと永住権のIカードが届く

これが5年前でだいたい総額100万円ぐらいかかりました。(弁護士のマニラまでの同行の旅費や弁護士の費用、賄賂、手続き代行などなど全て込みで)

うちのお客さんで日本のクオータヴィザ最大手の業者に頼んだようですが、最後の段階で追加賄賂で100万円とか言われたそうで取得を辞めたそうですがそもそもこの追加100万円という金額がどこから来るのか?べらぼう過ぎます、その業者も絡んでいると思います。

というわけで、どこまで透明性があるか、どこまで確実性があるかをクオータヴィザの場合は考える必要があります。

その業者で今まで何名が取得できているのか?実際にその業者が日本人なら担当者やスタッフでクオータヴィザを自ら取っている人がいるのか?

料金の明細をわかりやすくちゃんと教えてくれるか?

その業者は本当にフィリピンにいて、フィリピンのことをよく知っているのか?何年フィリピンに関りがあり、ちゃんと言葉や文化を理解しているのか?

などなど様々なことを確認してできるだけ高い確率でクオータヴィザを取得できるようにしていかなくてはいけません。

そのエージェントがちゃんと正直で誠実な対応をしてくれるか?何かあっても逃げないか?

返金対応などはどうか?などクオータヴィザ取得の場合は金額が大きいですしその不透明さからしっかりとした担当者や業者を選ぶ必要があります。

フィリピンでサービスを頼む時の鉄則はそのサービスをする側の誠実さや公平さをしっかり見ることそして担当者や代表者が信用できる人間かをよーく見ることです。

またサービスを受ける側も事前に良く調べ自己責任の姿勢で、完全受け身ではなく自分が当事者なので自分の頭でしっかり考えながら能動的にサービスを受けることです。

またまた長くなってしまいましたので、次回はヴィザを取得する方法をもう少し掘り下げていき、格安により良く取得する方法等を紹介していきます。

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