我が家では「子どもは18歳になったら独立!」という方針を掲げています。
僕ら自身もそう育ちましたし、自ら考え、動き、生きていく力を身につけてほしいからです。
現在、我が家の子どもたちはジョージア、フィリピン、日本の学校を経て、今はスペインの学校に通っています。
親として様々な国の教育機会を与えてきたつもりですが、子どもたちの成長を見るにつけ、「複数の言語が話せる=将来の仕事が保証されるわけではない」という現実を実感します。(自分自身が10代から海外で働いてきて、複数言語を話せるが非常に苦労したので)
語学はあくまでコミュニケーションの道具や手段にすぎません。
そこに「自分だけの+α(強みやスキル)」を掛け合わせ、自ら価値を生み出さなければ、好きなこと、自分がやりたいことを仕事にしていくのは難しいのが現実です。
だからこそ、子どもの個性に応じた進路選びには今でも頭を悩ませています。
兄弟姉妹でも全く違う!「無敵キャラ」の長女の進路どうする?
兄弟姉妹でも性格が正反対なのが多いでしょうか?
次女は自分の「好き」「やりたい」を見つけ、要領よく努力も重ねて周囲から評価されるタイプ。優等生タイプ
一方の長女(現在中学2年生)は、ぼーっとした「不思議ちゃん」
周りに馴染めなくても全く気にしない、いわば“無敵キャラ”です(笑)。
自分から進んで行動することは少なく、本当に興味があることしかやりません。
「このままスペインの高校に進んで、授業についていけるだろうか?」
「自ら望んで海外の高校を出たとして、その先のやりたいことを見つけられるのだろうか?」
そんな親としての心配もあり、今回の日本一時滞在のタイミングを利用して、「日本の高校に通う」という選択肢も視野に入れて学校見学へ行ってきました。

高知県の県立高校で見つけた「日本の教育の新しい活かし方」
見学に訪れたのは、高知県にあるとある県立高校です。
実際に現地を訪れてみると、親の想像を超える素晴らしい環境と手厚いサポート体制がありました。
①充実の寮生活と手厚い費用補助
・遠方からの生徒向けに寮が完備されており、寮費の半分は補助が出るため実質半額
・県外からの「特別枠募集」があり、他の高校よりも早い時期に面接や作文中心で受験が可能。
②「海外に一番近い高校」の手厚い留学制度
・ユネスコ世界ジオパークに認定されている地域のため、マレーシア、インドネシア、ベトナムなどの海外研修プログラムが充実。
・姉妹都市提携を結ぶオーストラリアへの留学機会などもあり、なんと留学費用は市・県・学校がほぼ全額負担(お土産代など私的な費用を除く)。
・少人数制だからこそ、高確率で海外留学や交換留学のチャンスが巡ってきます。
③地域の危機感がもたらす極上の教育環境
人口減少が進む市唯一・最後の高校ということもあり、行政や地域の危機感は相当なものです。
その反面、寮や学校施設は信じられないほど充実しています。
生徒と先生の比率が良く、県内から特別講師が招かれるなど、生徒が「学びたい」と望めば徹底的にサポートしてくれる体制が整っていました。
アルバイトも許可されており、地域社会で働き、対価を得て自立する経験も積めます。

「今どきの高1ってこんなに凄いの!?」現地で感動した生徒たちの姿
学校見学の際、同じく県外から見学に来ていたご家族連れと一緒に、県外から進学してきた高校1年生たちとランチをご一緒させていただきました。
寮生活をしながら全国から集まった仲間と活き活きと過ごす生徒たちは、大人顔負けのユーモアを交えながら、自分たちの言葉でハッキリと学校の魅力を語ってくれました。
親元を離れ、自分の意思で進路を選んだ生徒たちの圧倒的な頼もしさに、「今の高校1年生ってこんなにしっかりしているの!?」と参加者全員が驚愕。
我が子を送り出した親御さんの気持ちまで気遣って話す姿に、思わずその場で涙ぐんでしまう保護者の方もいたほどです。
彼らがこの高校を選んだ理由は明確でした。
・「自然豊かな環境で過ごしたい」
・「手厚い制度で海外留学に挑戦したい」
・「自由な校風のもと、親元を離れて自立したい」
・「都会を離れ、新しい挑戦ができる環境に身を置きたい」
「自立」を求めて飛び込んだ環境が、彼らをたくましく育てていることを肌で感じました。

地方高校が抱えるリアルな課題と、親としての密かな期待
一方で、見学を通じてもったいないと感じた「リアルな課題」もありました。
これだけ素晴らしい海外研修の環境がありながら、学校側がアピールする進路実績は「国公立大学への進学率40%」や「地元企業・地元自治体への就職」が中心。
海外経験をダイレクトに活かしたキャリアパスや、地元にグローバルな若者雇用を生み出す取り組みは、まだまだ発展途上だと感じました。
しかし、これは見方を変えれば大きなチャンスでもあります。
もし我が家の長女がこの高校を選ぶなら、海外経験や複数言語というバックグラウンドをベースに、この高校で学び、将来的に地域の国際交流や姉妹都市連携を担うような仕事に就くのも非常に面白い選択肢です。
市役所勤務・公務員採用も現実的ですし(笑)
地域活性化の文脈でよく言われる「よそ者・若者・バカ者」として、自らのスキルや異文化経験を地域に還元し、人の役に立つ。
少子化が進む今だからこそ活用できる、実に尖った面白い進路だと感じました。
まとめ:進路は一つじゃない。「グローバル×日本の地方」という選択肢
子どもの進路を考えるとき、ついつい「海外の学校に通わせ続けるか」「日本の標準的なルートに戻すか」といった二者択一で考えてしまいがちです。
しかし、今回見学した高知県の高校のように、「日本の地方にいながら、圧倒的な支援を受けて世界と繋がれる場所」は確実に存在します。
親としては、子どもがどの環境なら自分らしく伸びていけるかを見極め、多様な選択肢を用意してあげることが大切だと改めて実感した1日でした。
海外移住や留学、子どもの進路にお悩みの方、ぜひ視野を広げて様々な可能性を探ってみてください
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