【ペット連れフィリピン移住④】SPSIC(輸入許可証)の取得方法とBAI申請の罠|入国時必須の「ペットのビザ」とは

【ペット連れフィリピン移住④】SPSIC(輸入許可証)の取得方法とBAI申請の罠|入国時必須の「ペットのビザ」とは

【ペット連れフィリピン移住④】SPSIC(輸入許可証)の取得方法とBAI申請の罠|入国時必須の「ペットのビザ」とは
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はじめに:パスポートだけでは入国できない

これまで、半年にわたる医療準備(Vol.2)と、フライトの確保・移動ルートの重要性(Vol.3)についてお話ししてきました。
しかし、どんなに完璧なワクチン接種証明書を持っていても、どんなに快適なフライトを予約しても、「ある1枚の書類」がなければ、ペットはフィリピンの土を踏むことはできません。

その書類とは、SPSIC(Sanitary and Phytosanitary Import Clearance)
日本では「検疫及び植物検疫輸入許可証」と呼ばれるものです

今回は、このフィリピン入国のための「ペットのビザ」の取得方法と、現地の検疫事情について解説します。


1.SPSIC(輸入許可証)とは何か?



SPSICは、フィリピン農業省傘下のBAI(Bureau of Animal Industry:動物産業局)が発行する電子許可証です。

簡単に言えば、ペットのビザのようなもので、フィリピン政府に対して「安全なペットを連れて行くので、入国を許可してください」と申請し、承認された証明書のことです。
これは、日本を出国する「前」に取得しておかなければなりません。

⚠️⚠️ 注意: 日本の空港でのチェックイン時に、このSPSICを提示できなければ、飛行機に乗ることすらできません。

2.取得プロセス:全ては「オンライン」だが…

現在、SPSICの申請は全てオンラインシステムを通じて行われます
昔のように紙を郵送する必要はありません
「ネットでできるなら簡単では?」と思われるかもしれませんが、ここにはフィリピン特有の「デジタルの罠」が潜んでいます。(アナログフィリピンあるある)

基本的な流れ:

⑴アカウント登録: BAIの指定サイトでユーザー登録を行う。

⑵情報入力: 飼い主情報、ペットの詳細(品種、性別、毛色、マイクロチップ番号など)を入力

⑶書類アップロード: 日本の獣医師が発行したワクチン接種証明書、狂犬病抗体価検査結果、ペットの写真などをアップロード。

⑷審査と承認: BAIの担当官が審査し、問題なければ承認メールが届く。

⑸支払いと発行: 手数料を支払い(必要な場合)、SPSIC(PDF)をダウンロード・印刷する。

言葉にするとシンプルですが、実際には以下のようなトラブルが頻発します。
(フィリピンはデジタルにまだまだ弱く役所仕事は余計な手間がかかります)

・システムダウン: 申請サイトが頻繁にメンテナンス中になったり、エラーで進めなくなったりする。

・謎の却下: 書類は完璧なはずなのに、「不鮮明」「情報不足」として却下される
(担当官によって判断基準がブレることがある、根拠のない形にこだわっていて、先に進めない)

・メールが届かない: 承認通知が迷惑メールに入っていたり、システムエラーで送信されていなかったりする。
または、メールの返答が凄く遅い(単に担当者がメールを見落としていたり、遅かったり色々な理由があるが、一般的に承認やメールの返答はすごく遅いです)

3.「有効期限」というタイムリミット


SPSICの取得において、最も神経を使うのが「タイミング」です。

SPSICには有効期限があります(通常、発行から60日間)。
「早めにとっておけば安心」と数ヶ月前に取得してしまうと、渡航日に期限切れになっている可能性があります。
逆に、直前すぎると、フィリピンの祝日(ホーリーウィークやクリスマスなど)と重なり、役所が休みで許可証が下りないという事態に陥ります。

また、日本の検疫所で発行される「輸出検疫証明書」との整合性も取らなければなりません。
「フライトの日程」「日本の書類」「フィリピンの許可証」。この3つの日付をパズルのように合わせる必要があるのです。

4.フィリピン到着!現地の検疫事情

無事にSPSICを取得し、フライトを終えてマニラ(またはセブ)の空港に到着。 そこでは何が行われるのでしょうか?

入国審査後の動物検疫カウンター: ここでは、事前に取得したSPSICと、日本から持参した原本書類の照合が行われます。
書類に不備がなければ、身体検査はごく簡単な目視確認で終わることがほとんどです。
日本のような係留期間(隔離)はありません。

ただし、ここで「検疫手数料(Inspection Fee)」等の支払いを求められることがあります。
現金のフィリピンペソが必要になるため、両替を済ませておくなどの準備が必要です。

ドゥマゲッティへの国内移動時の注意(重要):

Vol.3でも触れましたが、マニラやセブからドゥマゲッティへ国内線やフェリーで移動する場合、別途「Local Shipping Permit(国内輸送許可証)」が必要になるケースがあります。
これは国際線のSPSICとは管轄が異なるため、現場で「持っていないなら乗せられない」と言われないよう、事前の確認と手配が不可欠です。
これは更にローカル感が強く、事前に確認しても容量を得ない回答が多く来るので、Vol3でもお知らせしましたが、ドゥマゲッティの場合はセブまで行き、国内移動はプライベートヴァンでの送迎を利用する方が多いです
(うちでも現地スタッフ所有のヴァンで送迎可能です)

5.なぜコーディネーターが必要なのか

ご自身で手続きをされる方から、よくこのようなSOSをいただきます。

・「BAIのサイトにログインできなくなった」

・「クレジットカード決済が通らない」

・「品種の英語名が選択肢にない場合どうすればいいか?」

・「SPSICの承認メールがなかなか来なくて困っている」

僕たちは、日頃から長年に渡りペット連れの移住者の対応、手続きスケジュールの作成や、フォロー、困った時の対応などを行っております
「システムがダウンしている時の裏ルート」はありませんが、「システムが不安定な傾向とその対策」や「担当官が承認しやすい書類の書き方・英語での説明の仕方」などフィリピンあるあるの対策や対応の実績はあります

SPSICは、たった1枚の紙(PDF)ですが、それがなければ全てが水泡に帰す最重要書類です。
システムのバグや英語・フィリピンスタイルのニュアンスに翻弄されるストレスをなくし、確実に入国ゲートを通過するために、ぜひプロのサポートをご利用ください。

まずはサポートを利用するかどうかの単発のオンライン相談・サポートも行っております

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