今年から、僕たちは日本・ジョージア・フィリピン・スペインの4か国での多拠点生活をスタートさせました。
現在はスペインでの新生活のベースづくりが一段落し、7月18日からフィリピン・ドゥマゲッティへ。
8月28日まで滞在し、その後セブ島を視察して、9月2日にジョージアへと向かいます。
なぜ、夏休みにフィリピンで過ごすのか?
フィリピンを「夏の滞在地」として選んでいる理由には、いくつもの意味があります。
① 夏でも開いている現地校で、英語を使った授業が可能
夏休み期間中に、英語で授業を受けられる現地校が開校している国は、世界中でも多くありません。
短期留学が可能で、なおかつ学費も生活費もコストパフォーマンスが良い、そんな国は貴重です。
② 家具家電付きのアパートを短期でも借りられる
生活の拠点を構える上で、短期でも借りられる家具家電付き物件が豊富なのもフィリピンの魅力。
滞在中も英語をアウトプットできる環境が整っており、実践的に言語を活かす場になっています。
③ 実は過ごしやすいフィリピンの気候
日本や欧米の真夏と一番暑い時期がずれているため、フィリピンの気温は夏は他国と比べると比較的穏やか
暑すぎない環境でのびのびと過ごせる点も、長期滞在にはうれしいポイントです。
④ フィリピン人の気質が英語学習を後押しする
大らかでフレンドリーなフィリピン人と関わることで、子どもたちも楽しみながら英語を使えるようになります。
細かいことを気にせず「まずは使ってみよう」という姿勢を持てる環境は、言語習得にとって最高の土壌です。

多拠点生活だからこそ考える「言語のキープと活用」
僕たちは4か国で生活をしている分、それぞれの言語のキープと活用を重要視しています。
・スペイン → スペイン語
・ジョージア → ジョージア語
・日本 → 日本語
・フィリピン → 英語・ビサヤ語
このように、国ごとに習得した言語を維持し、実際の生活の中でアウトプットする場を意識的に設けています。
サマースクールを始めた理由
日本から訪れる子どもたちにとっても、英語のアウトプットの場や多様な価値観との出会いの場として、フィリピンは大きな意味があります。
そのきっかけとして、短期現地校留学(サマースクール)を毎年企画するようになりました。
「ずっと住む」より「目的を持って滞在する」
僕自身、今は通年フィリピンに住んでいるわけではありません。
春休みや夏休みなどの時期を活用して、明確な目的を持って滞在しています。
かつては合計15年以上、フィリピンに住んでいたこともありますが、その後はマレーシア・タイ・日本を拠点にしながら、年間3〜4か月ほどフィリピンに通い続けています。
このような通算25年にわたる経験と実績の中から得た結論はこうです:
フィリピン移住初期の数年間は、国際感覚や言語、多様性に触れるのに非常に適しています。
ただし、それ以上の長期滞在は、目的やビジョンがないと“なんとなく”の時間になりがちです。
本当にフィリピンの良さに気づくためにも、一度離れて、外からの視点で見つめ直すことも必要だと思います。

フィリピン滞在がもたらす「実践」と「学び」
僕たちは、多拠点生活を通じて
「より良いものを取り入れ、変化しながらも、自分たちの使命を実践していく」
そんなライフスタイルを確立しようとしています。
・海外移住
・言語習得
・多様性への理解
・良質な教育の継続
それらを組み合わせ、自分たちの“やりたい”を叶える。
そして、それを他者に還元し、伝え、共有していくことが、僕たちのスタイルです。
【まとめ】なぜ夏休み時期にフィリピンへ行くのか?
僕たちがこの時期にフィリピンに滞在する主な理由は、以下の通りです:
✅ 英語のアウトプットのための実践的環境
✅ 実践してきた多拠点生活の「再点検」
✅ 言語・教育・移住の入口となる体験を他者に共有
✅ 気候や文化環境の違いを肌で感じ、外からの視点を持つ訓練
✅ アジアという異文化圏で「自分に合う環境」を知るための比較体験
最後に
僕たちが自分たちのためにやっていることが、結果的に他の誰かのきっかけになる。
そんな循環が生まれていくことは、実に自然で、嬉しいことです。
この夏も、フィリピン・ドゥマゲッティでの暮らしを通して、
共に学び、実践し、喜びへと変えていく時間を共有していきましょう。
