フィリピンは地域ごとにいくつかの段階に分けてロックダウン措置のようなもの(Community Qurantine)を行い続けていて、去年の3月中旬頃から始まっているのですでに400日以上行い続けています。
いまだにコロナの感染拡大は続いていて日ごとの感染者数は7000人以上が続いています。
だんだん数字として傾向が明らかになってきましたが、マニラ首都圏に感染者が集中しています。
400日以上も日本では想像もできないほどの厳しい措置が続いていて、最小限のロックダウンに全国的に一旦はなっていましたが、海外労働者の帰国やその大量の海外組から変異種が広がりマニラ首都圏は特に1年経ちさらに元の木阿弥に戻り、引き続きロックダウンが続いています。
GDPの1割以上を担う海外出稼ぎ労働者(OFW)をフィリピンは邪険に扱うことはできず、大量に帰国してもそれを受け入れ、またOFWを送らないと国の収入も減り、個人個人も生活が成り立たないので、OFWを排出しそして帰国を受け入れるの繰り返しは止められません。
一旦厳しいロックダウンにより終息したかに見えている地域でも、またOFWから感染者が広まってくるという悪循環になっている感じがします。
日本同様にワクチン接種の広がりも不明瞭、もともとこういうことには計画性がなくまとまりがない国なので尚更で世界的にコロナが終息していくのに身を委ねるしか方法がなかなかないのではないかと思います。
地域的には感染者数は減っています。
ドゥマゲッティがあるネグロスオリエンタル州は全体で100万人以上の人口ですが、日によって新規感染者はゼロで、4月27日は75人でした。
同じく100万人以上のフィリピン第二の都市であるセブ市でも4月27日の新規感染者数は44人で、新規感染者数はマニラ首都圏集中傾向にあるかと思います。
(ただ上記したように、OFWがマニラの空港に到着し、そこから各地域に帰って行くのでそこからその各地域で拡散していくのが続いています)
さすがに楽観的なフィリピンもこれだけ長くロックダウン措置を続けると経済や人々の生活に大きな損害が出て来ていることにやっと気づきはじめたのか(遅すぎるが)、経済優先に切り替えはじめてはいるがそれでも厳しさは他の国に比べてもあまり変わりなく、お得意な様々な面倒な手続きやよくわからないコロコロ変わるルールや体制が変わりなくあり続けている感じです。
その中でも国に頼るのではなく、個人や団体としてそれぞれにできることをやり、困っている人々を助けようと立ち上がる人々が出てきました。
助け合いの精神、共有、分かち合いの心をフィリピン人は大切にしますが、そのフィリピン人の美徳がこの緊急事態下に全国的に広まっています。
Community Pantry と呼ばれるモノが全国的に広がり様々な地域で無償で困った人々に食料や生活必需品を配ったり、持って行って良いことにしています。
困った時はみんなで助け合う、ここに来てフィリピン人の忘れかけていた本来の優しさが復活してきたのは僕としては非常に有難いです。
経済成長と共に捨て去られ、忘れ去られていっている昨今のフィリピンにおいて、コロナが気づかさせてくれた本当のフィリピンの良さ、美徳だと思います。
本当の人間的な強さ、フィリピン人本来の底力が今活かされてきます。
ここがどん底であるなら後は上がるのみです。
ここからの復興劇が楽しみですし、フィリピン入国制限解除と同時に戻りフィリピン復興を支えていくつもりです。
最後に少し明るいニュースです。
フィリピンの学校の対面授業再開が進められています。
試験的にいくつかの学校に限り再開していくようで、ドゥマゲッティではシリマンがその準備を進めています。
オンライン授業では聞くところによると宿題や課題ばかりでほとんど学校として機能していなく、受けてもあまり意味がない内容とのことなので早く対面授業再開していただき、フィリピンの僕個人的にも一番大切である教育を復活させていただきたいです。
でないとフィリピンは増々他国から遅れてしまい、ますます独りよがりな根拠のないプライドだけが高い傲慢な国になってしまいます。
また、そのドゥマゲッティにあるシリマン大学がフィリピンの大学ランキング2021年版で6位にランクアップしました。
去年の8位から→今年は6位にアップしています。
マニラにある超名門校ばかりの中でドゥマゲッティのシリマンが6位なんて正直信じられません。
セブで一番の名門校サンカルロスさえも出し抜いてシリマンが上なんてどんだけ小さな地方都市のシリマンのステータスが高いかが伺えます。
- University of the Philippines Diliman
- Ateneo de Manila University
- De La Salle University
- University of Santo Tomas
- University of the Philippines System
- Silliman University
- Mindanao State University – Iligan Institute of Technology
- University of the Philippines Manila
- University of San Carlo
- De La Salle-College of Saint Benilde
ドゥマゲッティにあのミニソウ(メイソウ)ができます。
世界中に規模をかなりの勢いで拡大していっていますがまさかドゥマゲッティにできるとはちょっと驚きです!
クオリティが良いものが安価で手に入ればこんな有難いことはないので、より便利でより暮らしやすいドゥマゲッティになることを期待しています。
ユニトップとかで買った安価なものはすぐにぶっ壊れるので、中国企業でも良いから少しぐらい高くても良いから、コスパに期待したいです。
今回の最新ニュースは以上です。
まだ日本同様コロナの感染者拡大は止まらなく先行きもなかなか不透明ですがこういう時にこそ国民性が問われ人々が団結し底力を見せます。
コロナは世界的なものなので、世界的に終息していったら自ずとフィリピンも日本も遅かれ早かれ終息していきます。
それまでどのように耐え忍び次に繋げられるか、コロナのこの教訓を無意味にしないでどうこれからの新しい世界に活かしていくかだと思います。