フィリピンの世界一長いクリスマスはSNSなどで今や知れ渡っているが、現地では伝統文化として、夜中のミサの方を取り扱って欲しいようだ。
いつの間にかフィリピンの伝統文化として取り上げられ、もてはやされていた夜中のミサ(シンバンガビイーsimbang gabii)
セブパシフィック航空の告知などでクリスマスシーズンを盛り上げる、「この伝統を味わいにフィリピン来てよー」的な宣伝材料になっていたが、伝統だったのか??
僕はセブからドゥマゲッティに引っ越して来て始めてこのシンバンガビイを経験、認識した
それは超迷惑な夜中に行われるミサで、セブパシフィックによるとクリスマスイブの9日前から始まり、クリスマスイブまで毎日行われる
(ドゥマゲッティでは2週間以上前からやっていたような?そこはフィリピンだからテキトウなのかもしれない)
周りに誰も住んでいない、街の守り神的な大きな教会だけでやってくれたら良いのだが、僕が毎夜中爆音で叩き起こされたのは、小さなバランガイの教会だった
「これからミサやるよーーー!!みんな集合!!」の教会の鐘をこれでもか!!っというくらい鳴らし、サンタモニカ地区のみんなを叩き起こす
これが「8時だよ全員集合!」くらいの時間帯なら全然構わないのだが、なにせ毎晩夜中の2時半くらいという非常に迷惑な時間に始まる

永遠に続くと思われる鐘の爆音「カンカンくらいなら良いが、途中から怒りが籠っている感じで、ガーーーンガーーーン、グワーーーーーーーーーン、起きろコノヤローーミサだーミサ―――」みたいな鐘取れるよ?っと本気で心配するくらいの迫力(何度日中に鐘もぎ取ってやろうか、教会爆破してやろうかと思ったことか、、、)
その後ミサが始まるのだが、これがまた長い、そして最後にはみんな讃美歌を歌う、歌う
これがクリスマスまでの2週間くらい毎晩続く
そしてクリスマスはサンタモニカ地区はフェスタの日でもあるので、これまた2日間連続で朝まで超爆音ディスコと化し、寝られない
伝統かーー、伝統ねーーーーっと思い反論したくなる実体験なのである
仕事してなければ良いのですが、マレーシアに居た時に仕事中でも容赦なく1カ月行われる、イスラム教のラマダン同様、なかなか無宗教徒にはキツイ洗礼である
この解決策として、僕はこの時期はその国に居ないという選択肢を取りました
クリスマス時期と、ラマダン時期は家を離れ関係ない国で過ごす
その経験があり、今はうるさい年越しの時期はジョージアを離れ、色々休みになり超不便と化すイースターの時期は西欧には行かない、フィリピンにも行かないを貫いています
伝統に合わせるのも楽しいが、何度か経験してそれが合わないのなら、スキップするのも海外生活が長く続く秘訣だと思います
真夜中のミサ、シンバンガビイ一度経験してみてください(笑)