近年、「教育移住」という言葉がメディアでも取り上げられるようになりました。
先日、ABEMA Prime の番組担当者から
「教育移住の是非」をテーマに企画しており、海外移住して様々な理由から帰国された方、断念された方“リターン組”を紹介してほしい
という依頼をいただきました。
しかし、内容を確認する中で、どうしても感じたことがあります。
■ “沖縄のインターナショナルスクールが人気”は、海外教育移住と同等なのか?
番組側の企画内容はこうです。
子供への教育の為と引っ越す人たち…
いわゆる“教育移住”する人達が増加中だと云うのです。
「幼少期から国際的な教育がしたい」
「集中しやすい、よりよい学習環境を考えて…」
その熱い視線が注がれる地が”沖縄県”
そんな沖縄 南城市の、とあるインターナショナルスクールでは
開校以降、初の県外出身の児童数が県内生を追い越し
小学1年生では66%が東京などからの移住組!
しかも、その中には、海外からの人たちも多数存在。
そんな世界の人も目指す、日本の教育機関なんですが
あえての教育移住として海外を選ぶ人たちも…
しかし、結局、元の地に戻る“リターン組”も少なくないようで…
メリ&デメの両面から、その是非について考えます
こうした構造を見ると、
「海外教育移住でうまくいかなかった例」を必要としている
という印象を強く受けました。
しかし、ここで大きなズレがあります。
▶ 海外教育移住と、沖縄のインターナショナルスクールへの“国内移動”はまったく別物です
・意図
・環境
・社会的背景
・言語
・文化・価値観
・家族が向き合うプロセス・将来設計
どれをとっても異なってくるため
同じ「教育移住」と一括りにすること自体が不自然です。
(よくありがちなのが、現地からの視点が抜け落ちていること)

■ ドゥマゲッティコーディネーターを活用した家族が“失敗しない”理由
僕たちがコーディネートして、教育移住された方々で
「失敗して帰国した」
という方は、ほとんどいません。
その理由は
● 下見、試住、しっかりとした計画&準備そして目標設定を行い段階的に継続できる教育移住を自らプランニングしているから
●不便、苦労、失敗も含め楽しみながら学ぶ姿勢、自分達家族、現地の人々含め周りの人に対するリスペクトや感謝の気持ちを持ち続けられる心構え、余裕を持ちながらの教育移住を行える人たちが教育移住に向いていると思うので、向いてない方はお断りしています
結婚や就職などと同じで、海外教育移住に向いていない人、今はその状態ではない方にはお断りし、どのようにすればその状態に持っていけるかをお伝えすることもあります。
表面上のサラっと耳障りの良い情報や、SNSのイメージだけで動いたり、コスパ、英語、学校だけを基準に選んだり、
「とりあえず行ってみる、何とかなるかも」では失敗しやすいのが海外教育移住
私たちのサポートでは
・目的とビジョンの言語化
・その家族に合う学校・都市・国の選定
・継続可能な生活基盤づくり
・現地文化との接点
・リターン(帰国)を含む長期の教育設計
これらをトータルで設計・ご提案して、自ら考え動いていただいています
だから「デメリットだらけだった」という声は生まれません。
(そもそもデメリットだらけだったようにしたのは自分達になってしまうので、そうならないように当事者として、自ら動いていく、そのプロセスも楽しむ姿勢が大切です)
そして、帰国した場合も「失敗」ではなく、
次のステージのためのリターンとして意味を持たせています
■ 「沖縄だから良い」「日本だから安全」
その発想が“本質からズレている”
教育移住の本質は、学校の華やかさでも、
県外の人が多いからでもありません。
たとえ素晴らしい教育環境が整っていても、日本国内である以上、
・文化的なダイバーシティ
・社会の構造
・多国籍の価値観の衝突
・言語環境・周りのアウトプット環境
・生きるための適応力
これらは、沖縄と言っても日本ですので、海外とは異なってきます
「沖縄に海外に近いインターがある」
→ だから海外教育移住と同等になる
このロジックには無理があります。
海外教育移住の本質は、
他文化の中で生きる“プロセス”と“適応の経験”異なった価値観、多様性の中で体験する、乗り越えていき、サバイバル力や人間力をつけていく変化や行動が大切だったりします
単なる“学校選び”だけでなく、その時の環境や地の利、現地の人も含め全てを活かし自ら学ぶ姿勢、能動性が重要だと思います

■ 教育移住の本質は「土地と文化をリスペクトすること」
海外教育移住で最も重要なのことの1つは
・その土地の文化・歴史・伝統を尊重し
・現地の人と相互的な関係を築き
・自分たちが得たものを還元していく
という相互性・良き循環です。
教育移住は「整えられたところに受け身で学びに行く」だけではなく、
その土地に“居させていただく”姿勢が大切。
これが欠ければ、どの国へ移住しても(日本国内であっても)
結局はリターン(帰国)につながりやすくなります。
■ メディアが語らない「教育移住のリアルな本質」
今回のオファーを通じ、次のことを強く感じました。
・表面のデータだけで語る「教育移住の是非」は本質からズレる
・沖縄への国内移動と海外教育移住は比較する対象ではない
・成功か失敗かではなく、プロセスに“意味”を持たせられるかが鍵
・継続的で相互的な関係を築けなければ、本質的価値は生まれない
そのため、番組側の意図とは合わないと判断し、
今回の紹介依頼はお断りさせていただきました。

■ 最後に
教育移住は「ただの学校選びや、メリット&デメリット、など短絡的な移動」ではなく「生き方の選択・家族それぞれの将来設計・土地の人たちなど周りの人も含めた多角的な環境選び」
教育移住とは、
子どもの将来のビジョンを家族単位で設計する行為であり、そのビジョンをその都度変化、ブラッシュアップさせながら、芯を持ち継続させていくことであり、
“単にインターナショナルだから、英語が学べるから”とか“コスパが良いとか、メリットが多いとか”という表面的な選択ではないと思います
どの環境で、どの文化の中で、
どんな価値観と出会い、
どう自己形成していくか。
その根本を理解すれば、
沖縄インターと海外教育移住は全く別物だと分かります。
そして、どちらが良い・悪いの話ではなく、
家族が本質を理解したうえで選択できているかが重要だと思います
ドゥマゲッティコーディネーターとして、
これからも「本質的な海外教育移住」の情報を発信していきます。
