【ペット連れフィリピン移住②】「順番」を間違えると渡航不可?魔の180日待機と医療スケジュールの絶対ルール

【ペット連れフィリピン移住②】「順番」を間違えると渡航不可?魔の180日待機と医療スケジュールの絶対ルール
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はじめに:手続きには「ややこしい順番」がある

前回は、ペット連れ移住には最低6ヶ月の準備期間が必要とお伝えしました。


今回は、その核心となる「医療手続きとスケジュール」について、実務的な観点からお伝えします
多くの人がここでつまづくのは、手続きの「順序」を間違えてしまうからです。
そもそも、移住の半年前といえば、まだ日本での仕事を続けている時期です。

お子様の学校手続きやビザ、家の片付けなどで人間側の準備だけでも手一杯。
「本当に移住できるのか?」という不安の中で、人間以上に複雑で、かつ「絶対の順番」があるペットのスケジュール管理を行うのは、至難の業と言わざるを得ません。

フィリピン移住(および将来の日本帰国)を見据えた場合、ただ注射を打てばいいわけではありません。
たった1日でも日付がズレれば、全ての計画が狂ってしまう。
それほどまでに、動物検疫の手続きは厳格で、ややこしいのです。

ステップ1:マイクロチップ装着(全ての始まり)

何よりも最初に行うべきは「マイクロチップの装着」です。
⚠️⚠️ 重要: 狂犬病予防接種の「前」に装着していなければなりません。
チップ装着前のワクチン接種は、公的な記録として無効扱いになることがあります。
ISO規格(11784/11785)に適合したチップを装着し、個体識別ができる状態にすることがスタートラインです。

ステップ2:狂犬病予防接種(「2回」の壁)

フィリピン入国、そして将来の日本帰国のためには、以下のルールでワクチン接種が必要です。

1回目の接種: マイクロチップ装着後に行う。

2回目の接種: 1回目の接種から「30日以上」あけて、かつ有効期間内に行う。

この「30日以上あける」という期間が、スケジュールの最初のハードルとなります。
急いでいるからといって短縮することはできません。

ステップ3:採血と抗体価検査(最大の難関)

2回目の接種が終わったら、その日のうちに(あるいは有効期間内に)採血を行い、指定の検査機関で「狂犬病抗体価検査」を受けます。
ここで基準値(0.5IU/ml以上)をクリアしなければなりません。
これがクリアできないと、また再接種からやり直しになってしまいます。

ステップ4:180日間の待機期間

ここが「6ヶ月前」と言われる最大の理由です。
日本に帰国する際(あるいはフィリピンから第三国へ行く際)、抗体価検査の採血日から「180日間」の待機期間が推奨されます。
フィリピンへの入国だけであればこの待機期間は必須ではありませんが、「行って、万が一すぐに帰国しなければならなくなった時」に、この待機期間を満了していないと、日本の空港で長期間の係留(隔離)処分となります。
移住には想定外のトラブルがつきものです。
僕たちは、そもそも様々な手続きやペットへの負担、時間と労力がかかってくるペット連れのフィリピン移住には事前の下見試住をして、ペット含め安全に安心して暮らせるように、よりしっかりとした準備と計画をすることを強く推奨しています。

プロの視点:スケジュールの「可視化」が大切

医療処置と並行して、事務的な手続きも山積しています。

・フィリピン政府発行の輸入許可証(SPSIC)の取得

・日本側の輸出検査申請書の提出

・ペットに負担がかからない航空会社やルートの選定

・フィリピン国内の移動手段確保

・ペット可物件の選定

チェックすべき項目は多岐にわたります。

・ワクチンの有効期限は切れていないか?

・書類の「日付」と「チップ番号」に誤記はないか?

・フィリピン側の許可証の有効期限とフライト日は合っているか?


これらを、日本での仕事をこなしながら、お子様の手続きもしながら、ミスなく順番通り進めていくのは想像以上に大変なことです。

実際にあったケースです

事前に「6ヶ月はかかる」と忠告したのですが、お仕事が忙しくなり連絡が途切れてしまいました。(この時点ではサポートはまだご依頼されていませんでした)

やっと落ち着いて返答が来たのは出発の2〜3ヶ月前。
確認すると「ワクチンの間隔が足りなかった」ことが発覚し、結果として数ヶ月の渡航延期を余儀なくされました。
航空券のキャンセル料やスケジュールの変更など、失ったコストと時間は計り知れません。(日本でのペットホテル滞在が必要だったようでそのコストが非常に高かったようです)

ドゥマゲッティコーディネーターでは、これらのトータルコーディネートを行っています。
スケジュールを立てるところから始まり、毎月・毎回の進行具合のチェック、書類のダブルチェックなどを、皆さんと二人三脚で行っていきます

「安心」を買うという選択肢

ペット連れの移住は、ただの「移動」ではありません。
言葉の話せない家族の安全を預かる、一大プロジェクトです。

不安な中で孤独に手続きと戦うよりも、現地の事情を知り尽くしたプロと一緒に進めることで、得られる「安心」があります。
煩雑なスケジュール管理や進行具合の確認や書類チェックなど僕たちと一緒に時系列で行っていくことで安心感と余裕が生まれてきます
プロに任せて浮いた時間や安心感から「移住後の楽しい生活」をイメージする時間や、これからの目標・人生設計、お子さんとの準備の時間など、教育移住で最も大切な計画に費やせる時間も創っていただけます

「あの時、ちゃんと相談してよかった」 フィリピンの青い空の下、愛犬や愛猫と笑顔でそう言っていただけるよう、僕たちが全力でサポートします。

次回Vol.3では、これまた頭を悩ませる「航空会社の選び方と、空の移動(フライト)・国内移動」のリアルについてお話しします。
機内持ち込み?貨物室?どこの航空会社が良いの?そんな疑問にお答えします。

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