日本人経営で日本人が作るラーメン屋がドゥマゲッティにできた
オープンするはるか前、ラーメン屋をやるという話の時から知っていたが本当にやったことと、すごいスピードでオープンしたので驚嘆した。
ドゥマゲッティではじめて日本人が作る本格的なラーメン屋さんこの噂は瞬く間にすごい勢いで広がった。
しかし私が予期していたのと全く同じことに最近なっている。
フィリピンでしかも田舎でまだ慣れない、本当のフィリピンのことを知らない日本人がお店をやるとどうなるか？それがわかっていないし、アドバイスや忠告はしたのだが全然聞いていなかったようだ
今日お店にはじめてラーメンを食べに行って僕が言っていた通りになっていたので驚愕した。
ってなわけで期待していていろいろアドバイスや相談に乗ったのだがほぼ僕の言ったことを聞いていないようなので、今日は今後の期待も含めて手厳しい内容になるかもしれません。（そういうのが嫌いな方はご遠慮ください）
またドゥマゲッティでお店をやりたいという方のためにもいろいろ書いておきます。
まずこのラーメン屋さん値段が安くてそこそこ本格的な日本の味というのが売りなのかな？？っと思ってしまう。最近フィリピンでも飲食店を出すのに一番大切なものコンセプトや店の売り、集客方法の工夫、付加価値などが見当たらない
日本人が作っていてドゥマゲッティ初のラーメン屋さん、店主は日本のラーメン屋で働いていた、ラーメン一杯と小さなおにぎりがついて１８０ペソ
最初はこの話題、ＳＮＳに本当のラーメンをドゥマゲッティで食べた、日本人が作ったものを食べるの始めて、あのマンガで見ていたラーメンだやったー、しかもちょっと背を伸ばせば学生だって食べれる値段っと滅茶苦茶人が来た。
僕も２回お客さん連れて行ったが予想外に客が殺到しすぎてオープン２日目で途中で店を閉めてしまったり、あまりにも込みすぎてパンク状態、整理券を配ってもおいつかない状態で異常な雰囲気だった、そんなまでして食べたくないので諦めた。
案の定一番ターゲットになり、良いお客さんになるドゥマゲッティのお金持ち達はこの騒ぎの時は行かなかった
若すぎる客や、この時の騒ぎに便乗しただけの人々、本来はお金を出せる層じゃないのにお祭り騒ぎの時だけ来る層など、本当にお金が出せて通ってくれる層が実は来なかったし、来たくなかったのだ。（僕もそう思うが、彼らと一緒になりたくない、お祭り騒ぎが嫌だ、サービスも質も落ちるから嫌だと自然と思ってしまう。本来ターゲットにするべき層を呼び込めていない）
プレオープンにしてドゥマゲッティに住む日本人や外国人達、一番ターゲットにしないといけない金持ちファミリー達や影響力のある人達、メディア、ブロガー、味のわかる人達を優先的に呼べば良かったと思う。
新しもの好きでお祭り騒ぎ好きなフィリピン人が１８０ペソに魅かれ殺到するのは目に見えていたし容易に予想できたのに予想していなかったようだ。
お祭り騒ぎはすぐに引く、案の定オープンから２週間過ぎた辺りから客足が急に遠のき、オープンして１か月ちょっと経つ１１月後半に行ったが１２時２０分前だったが客は僕しかいなく、１２時になるちょっと前に１組カップルが入ってきたぐらいだった。
このまま失速し続けるか、それとも盛り返して行くかはこの後の努力次第。
ランチタイムなのにすでに日本人の店主や従業員も一人も店にいなかったし、フィリピン人従業員達はみんな好き勝手やっていて統一性が全くなくフィリピンローカル感満載のラーメンが出てこなければ何を出しているお店か全くわからない状態になっている。
そもそも何故１８０ペソという安い値段にするのか？フィリピンを知らない日本人はすぐに安くすればいけると思いがちだが僕は逆だと思う。
セブやマニラでフィリピン人に流行っている日本食店はみんな単価がすごく高い、どこのお店でも１人当たりの客単価は日本人よりもフィリピン人の方が使う、つまりずっと高い。
ファミリーや仲間達とワイワイやりたいいろいろ食べたい、見栄を張りたい、ＳＮＳに載せて友達に自慢したい、お金があるというよりは消費欲求が強く、貯金とか節約するとかよりも今を楽しみたい、先を考えずに使いたい人がどんどん経済成長と共に増えてきたので、そこの消費欲求を上手く刺激してあげればドンドン使う。
ドゥマゲッティで２番目にお金持ちの中華系フィリピン人の友人がこのラーメン屋さんがオープンする前から情報を得ていていつオープンするんだと何回も聞かれたが結局彼はオープンから１か月以上経ってもまだ行っていなかった。
理由はお祭り騒ぎで人が多くわけわからない層と一緒に食べるのが嫌、ラーメンがたった２種類しかない、トッピングが少ないのでもっと豪華でいろいろ入っている日本のラーメンが食べたいのだそうだ。（日本にも何回も行っているし、セブやマニラでしょっちゅう日本料理店に行っている）
他の日本人の意見はどうかと言うと、スープは美味しいが麺があまり良くないとか、普通とか、日本の味とか、みんなこの店の特徴的なものを言わない
僕も実際行ってみて食べてみて思ったが、ここは最初に言ったようにコンセプトがない、味にしても盛り付けにしても、トッピングにしてもすべてにおいて付加価値を持たせられていないのが、たとえフィリピン人にも響かないのではないか。
フィリピン人なら逆にもっと派手にオーバーに日本をアピールしたり、コンセプト自体を全部日本風にする店が多い。
味は普通で悪くないのだがせっかく日本人がやっているお店というのが全く感じられない。
セブやマニラで流行っている和食店やラーメン屋さんを巡って研究したり、マーケティングしましたか？と聞いたら全くしていないと言っていたのでよっぽど自信があるかわかっていないかと思っていたが、僕が言った言葉の真意がもろに出てしまっている。
何も気にしないでただ日本のスタンダードのラーメンをドゥマゲッティで１８０ペソで食べれるので文句があるわけではない。
ただそれ以上でもないので残念だなー、もっと頑張ってもらいたいなー、本当に美味しくここでしか食べれないや体験できないや、特徴を持ち、ドゥマゲッティの人に日本のラーメンってすごいな、美味しいな、日本の味や技術や探求心ってすごいなと思ってもらいたい。
このまま客足が減り続けたらドゥマゲッティでは日本食は流行らないとか、日本人はビジネスできないとか、最初だから余計にいろいろ評価を受けてしまうと思う。
せっかくこれだけの行動力があるのに、日本のラーメン屋でやってきてこちらの素材や道具で日本の味を出せるのに
すべてはこれから是非頑張ってもらいたい、何よりもより良いモノを生み出せるように日々探求し続け良いモノを提供し続けてもらいたい。
私も文句ばかり言わずに通い続けていきたい。