今回はダイビングのように深く潜って行かないとなかなか知らないドゥマゲッティ、ネグロス島のコアな世界、こんなものがあるんだを紹介します。
ドゥマゲッティ市内はわりと都会ですが、少しでも中心街から出ると自然が開け一気にローカル色が強くなります。
ドゥマゲッティまで30分圏内で通える近隣の街ですらそこはもう山の中だったり、ジャングルちっくになっています。
まだまだ古き良きフィリピンの文化やものが残っているドゥマゲッティ
かつてミンダナオ島のダバオ周辺で日本人が必死になって栽培したマニラ麻(アバカ)、
これを手織りで仕上げ、布や糸にしたものシナマイなどが実はネグロス特にドゥマゲッティの隣の町バコンで作られています。
このシナマイはネグロス島で多く作られマニラやセブに送られ、そこからヨーロッパや日本にも送られます
実はこのマニラ麻は日本の紙幣にも使われています。
精魂込めてネグロスのおばちゃん達が織った布は世界を渡っていきます
繊維の中で一番強く、耐水性にも優れたアバカがもっと広まっていってくれれば、ネグロス島にも砂糖に変わる産業ができ、豊かになっていくかもしれませんが
今はお金がないので、布にするのが限界
この先の染色や、もっと柔らかく色々な用途で使えるようにするにはまだまだ努力や何よりも投資が必要です。
フィリピンで投資に値する価値あるものに選出されているネグロス島のアバカ織物
これから何とかしていきたいです
ネグロス島でよく取れる竹もいろいろな知恵と共に生活で何気なく使われていました。
竹の強度としなる特性を活かした手作りのゆりかご
これなら布とロープと竹があればできます。
揺れが心地良いのと、ゆれないとなかなか寝付いてくれない
そして何よりも大人が楽して赤ちゃんをあやせるその3大要素が見事にマッチングした見事な発明
大人は赤ちゃんが入った布をただ軽く引っ張るだけで赤ちゃんはゆりかご、ロッキングチェアのようにゆれます
布の中に入った赤ちゃんもご満悦
竹はまたその構造や加工のしやすさからこんなものにも使われます
そんなに違いがないでしょー??と思えるのですが
やってみたらわかります。
この竹スピーカーかなりの音の違い、音質の違いがありかなりの優れものです
もう少し工夫して自然派インテリアとしても使えそうです
まだまだ良いモノいっぱいのドゥマゲッティ、ネグロス島
探せば探すほどいろいろ良いモノがあります
特に田舎の自然と共に暮らしている人達に会うと思いがけない宝の山です
モノが溢れ、物質至上主義になっている現代の先進国の人々が忘れかけているものがココにはあります。
生活の知恵、想像力、思いやり、ユニークなアイディア、ユーモアさ
先進国の人々がその価値観や偏り行き過ぎた資本主義を押し付けるのではなく
逆に僕らが学ばなくてはいけないことが沢山あります
田舎に帰ろう、原点に戻ろう