日本帰国後日本各地でフィリピン教育移住や留学の相談を受けているが、幼稚園から小学校低学年ぐらいのお子さんが今まで多かったが全体数が増えて来たからか小学校高学年から中学生のお子さんの相談も増えてきた。
小学校高学年から上になってくると自我が目覚め、母国語の日本語も流暢に話せるようになるので第二言語の習得が難しくなってくると言われているが何度もこのブログで言っているが僕はそんなことはないと経験上思っている。
英語などの他言語が小さい時に比べ習得しにくくは多少なると思うがあくまでも本人次第な部分が僕は大きくなるだけで、身体で覚えるよりも頭で覚える感じになってきてしまうのでそこさえ上手く切り替えられれば十分間に合うと思う。
今回は英語も含め中学生ぐらいの年代のお子さんがフィリピン教育移住前(留学前)にやっておいた方が良いこと(準備や心構え)を7つ紹介します。
これらはフィリピンだけじゃなく他の国でもまた日本にいても海外にいずれ出ようと思ったら必要になってくる事柄とかなり共通していると思います。
どうかご参考にしてみてください。
①英語にできるだけ慣れておく、触れておく
フィリピンに行くと当然コミニケーションは全て英語で行わないといけません。
授業も買い物も移動も全て英語(または現地の言葉ヴィサヤ語)です。
授業は全て英語ですのでまずは何を言っているかわからなくても英語を聞き続けられる耳を鍛えておかないとです。
私自身が日本にいる段階で準備でやったことの一例をあげると聞く音をなるべくすべて英語に切り替えました。
音楽、映画、メール、ラジオ、テレビもニュースなど当時は副音声にして英語で全て聞いていました。(中学、高校生の時)
とにかく一日の中で英語に触れる時間を多く取りました。
自分の好きな分野、興味がある分野からはじめてみるとスムーズに始められるかもしれません。
僕の場合はサッカー、旅行、料理、音楽、映画などでした。
正直かなり英語を話せる方がフィリピンに行くケースは少ないです。
みんなそこそこか全然話せないです。
しかし、話せる、聞けるようになっていれば楽しさが何倍にも膨れ上がるのは確かに言えることです。
まずは自分が楽しいと思えることだけで良いので英語にできるだけ触れてみてください。
筋トレと同じような感じで耳トレ、英語トレをやれるところからコツコツとはじめてみてください。
筋肉は裏切りません、英語トレ、耳トレもまた裏切りません。
②好きなこと、趣味をみつけておく
趣味や好きなことがあると共通の話題が増えコミニケーションが取りやすくなります。
英語が苦手でも好きなことの話題なら何となく言っていることがわかります。
またこちらの熱の入り方も違い何とか伝えたい、聞きたいというエネルギーが断然違います。
人は言語でコミニケーションをしていますがエネルギーや熱で多くをコミニケートしているとも僕は思います。熱量、エネルギー量が高いと結構伝わります。
フィリピンならバスケット、ボクシング、ビリヤード、女子ならバレーボール、バトミントン、ダンス、漫画、アニメ、音楽、映画なら結構食いついてきますし共通の話題がすぐに見つかると思います。
身体を動かしながらや音楽をやりながら、踊りながらならなお親密なコミニケーションが取れるかと思います。
クラブ活動や習い事などもありますので挑戦してみることもお勧めします。
親御さんの中にもフィリピンに来てヨガやウクレレ、ギター、ズンバ、ボクシングなどを始められた方は多くいます。
③自分の意見、考えを持ち自分の言葉で言えるように訓練しておく
海外に出て日本人が戸惑うのが自分の望むものをはっきり言わないと相手がわかってくれない、理解してもらえると思っていたのに全然理解してもらえていないということではないでしょうか。
これは日本が本当に特殊な国なので起こってしまうことで、島国や狭い国土で密集して暮らしてきたことや文化的歴史的なものがあり以心伝心や相手をオモンパカルことに非常に優れている、特殊能力が備わっている国民でそれは世界ではすごく特殊なのだとまずは理解した方が良いと思います。
その他のほとんどの国では自分を主張したり、考えを持ち発言することは当たり前で、周りはあなたのことを理解してくれようとしたり、気にしようとする親切心のようなものを持とうとすら思っていなく空気を読むとかそんなものは毛頭考えていません。(悪気とかまったくなく、ただそういうカテゴリーや考えすらもない)
普段の会話で自分が自分がが多く、みんな自分の意見を曲げたり人に合わせたりすることを日本ほどはしませんし滅多なことがない限り謝ったりしません。
自分好きが多く自分の意見を通したいので日本のように自分のしっかりした意見や考えを持たず流され曖昧な態度でいると何を考えているかわからない人や考えがない人と思われてしまいます。
フィリピンはその中でも人が優しく大らかなのでいろいろ多めに見てくれたり、理解してくれてしまいますが、しっかり認められているわけではなく外国人だからしょうがないなと思われているかもしれません。
やはり郷に入れば郷に従えこの先海外で仕事をしたり、海外にいたいのならみんなの前で発言するのに慣れていったり、自分の考えを持ちしっかりと自分の言葉で言えるようにしていった方が良いと思います。
こういうことはまずこの違いを理解し、慣れていき、訓練することでできるようになってくると思うのでできればフィリピンに行く前の準備段階で理解し、練習しておくと良いと思います。
日本的な所ももちろん残しておいた方が良いですが海外流にも合わせられるようになり両方できバランス良く使えれば素敵な国際人になれるかもしれません。
④日本のことを学んでおく
中学生であっても海外に行くのであれば自分の武器をいろいろ身に着けておくと様々な所で便利、有利なことを学んでおいた方が良いかと思います。
ましてや言葉がそこまで上手くないのであれば尚更で一番手っ取り早い一番の自分の武器は自分が日本人であることです。
凄く有難いことに日本は多くの国の人々の憧れの的、日本のことを知っている外国人も多くいます。
フィリピン人は基本的には親日家で日本のことも結構知っています。
フレンドリーな国民性ですので日本人とわかるだけでいろいろ質問してきたり知っている日本語を連呼して話しかけて来ると思います。
先生や大人達もいろいろ聞いてくると思いますのでその時に日本のことを紹介してあげられたり、教えてあげられたらぐっと評価が上がると思います。
基本的な日本のことや自分が興味がある日本のことでフィリピンの人が興味を持ちそうなことで良いのでフィリピンに行く前に勉強してみてください。
できれば流暢な英語で説明できれば良いですが、それができないならジェスチャーや絵を描いたり、何かを予め創って持っていたりいろいろな方法はあります。
まずはうけを狙う、自分を知ってもらうきっかけ作りにでも良いので日本のことは抑えておいた方が良いと僕は思います。
⑤人前で発表したり、発言したりすることに慣れておく
フィリピンに限らず海外に出て学校に通うと日本との一番の違いは生徒の発言する回数や前に出て発表する頻度が多いことではないでしょうか。
フィリピン人の生徒は授業中喜んで手を上げたり、みんなの前で発言したり発表するのに慣れています。
先生もよく生徒に質問したり、指したり、生徒同士でディスカッションさせたりすることも多いです。
先生が生徒にただただ教科書を読んだり教えているというよりもみんなで授業に参加している、授業を創っていく形に日本よりも近いです。
フィリピンのビジネスシーンでもこのような形をよく見かけわりと誰でも自由に発言でき、しっかりした自分の意見が言えるとたとえポジションが下だったり年齢がすごく若くても採用され評価されます。
日本よりもフィリピンの方がより世界的なスタンダードに学校もビジネスシーンも近いと僕は思っています。
世界で通用する人間になりたいのであればフィリピンに行く前から準備しておくと良いと思います。何事も自主性、自己責任、独立になってきます。
自分の意識の変化次第でもありますのであくまでも楽しみながら自分をアピールしたり、好きなこと得意なことを発言、発表できるように練習してみてください。
⑥食べ物の好き嫌いをなるべく少なくしておく
残念ながら僕が知る限りでは好みもありますがフィリピンの料理はなかなか美味しいとは言えないです。
1か月ぐらいなら良いと思いますがそれ以上いると飽きてきます
脂っこい、味が濃い、バリエーションが少ない、センスがない
なので皆さんだいたい普段は自炊をし週末はお気に入りのフィリピン料理以外のレストランなどに食べに行くことが多いようです。(フィリピン料理の中にも日本人の口に比較的合うものはありますし、たまに食べるのには美味しいものもあります)
欧米人も多く住んでいますし、日中韓も多いので様々な国のバリエーションが楽しめます。
ただ日本レベルに季節の旬のものが手に入ったり、クオリティが高い肉や魚が手に入るわけではないので(それらを手に入れようと思ったら日本よりもはるかに高いです)ある程度合わせて行く必要があり、現地で手に入るものが当然安いのでできればあまり好き嫌いない方が楽しく暮らしていけます。
いくら物価が安いと言ってもフィリピンで日本の食材や海外の食材を買うのは当然高くつきますのでフィリピンにあるものに合わせられるようになっていく、そういうのもサバイバル能力の大きな一つだと思います。
日本にいる段階からできるだけ好き嫌いしないように努力してみてください。
ある程度どんなものでも美味しく食べれるようになればどんな国にだって住めます。
⑦虫に慣れておく
日本の特に都会に行くと本当に虫がいないことに逆に凄く驚きます。(僕なんか不安にすら思えてきます。)
それと共に虫嫌いな人が増えていると思いますし、「フィリピン虫いますか?」と質問されることがありますが当然虫はいます。
そもそもいない方が不自然、おかしな現象だと思うのですが、フィリピンは常夏なのでハエや蚊、アリなどわりと多いと思います。
それらは当然であってフィリピンじゃなくてもハワイだって沢山いますしいる方が普通です。
荒療治に聞こえるかもしれませんが、そっちの方が普通、当たり前、常識だと思えれば結構人間慣れてきますし、先ほど言ったように「フィリピン虫いますか??虫苦手なんですよねー」って言った人でも結構慣れてきて、数カ月経ってから「虫どうですか??」っと聞くと「さすがに慣れましたー、慣れるもんですね、最近気にならないし、減ってきました??」と言われることが多いです。
普段から小さな虫達にも気を留めてあげてフィリピン行くから慣れておかないとと意識してあげてください。きっと慣れてきますし、同じような虫がフィリピンにいると顔見知りに海外で再会したみたいな感じで嬉しくなりフィリピンでの最初の友達になるかもしれません(笑)
まとめ
上記で書いたことは何もフィリピンだけでなく他の国に行く前の準備としても使えることばかりだと思います。
他の国と比較して少しばかりフィリピンがより激しい要素が強いぐらいに思ってください。
またこれらが全てできないからと言ってフィリピン移住が失敗するとかそういうことではなく心構えとして思っていくことと準備や学ぶという姿勢自体が大切でフィリピンに移住してからもそういう気持ちはきっと役に立ってくると思います。
フィリピン人は凄く優しくフレンドリーで日本以上にいろいろ融通が利いたり良くしてくれるかと思いますがそれに全面的に甘えてしまうと言葉の上達が遅くなったり、海外感覚を身に着けられないままでいたり、本来の目的を達成できずにズルズルとぬるま湯につかって楽な方に行ってしまうという方を多く見かけます。
それでも良いなら全然構いませんがフィリピンは竜宮城や甘さの楽園的な感じですので気が付いたらあっという間に時間が過ぎている、帰国したり他の国に行ってみてフィリピンで学んだことってなんだったんだ?と後悔することも見かけます。
しっかりした準備を事前に行いしっかりとした心構えや気持ちで日々生活することをお勧めします。(常夏の楽園は人をゆるゆるにし堕落させるのは超得意です。)
フィリピンに何らかの目的を持ち移住してくる方々が本当にフィリピン移住して良かった、その後の人生に役に立ったと思ってもらえるようにサポートを行っています。
たとえ中学生であれ自主性を持ちしっかり準備しその後の長い人生のためにフィリピン移住をより良いものにしてもらいたいと願っています。
私自身がそうしてきたように、あなた達にもできると思いますし、この文章を読んでいる時点で私もあなたの味方なわけです。
わからないこと、不安なこと、教えて欲しいことなど何でもありましたらご相談ください。