最近フィリピンのチョコレートも少しづつ認識され、日本に進出してきた
コーヒーはまだ見かけないが、バラココーヒーなど知る人は知っている
ダバオのチョコレートはヨーロッパで賞を取り一躍有名になった
そう、フィリピンではコーヒーもカカオも取れる
もちろんドゥマゲッティ近郊でも採れる
バレンシア、バコン、ダーウィンなどの山側でもかなり採れる
しかしそこはフィリピン、国が一番お金を出さなく、貧しい農家達ではどうしようもなく
技術的な面も生産的な面も、商品開発や製造ができない
世界中の中でもコーヒーやカカオが採れる地域は限られていて、需要は世界中にあるのにも関わらず、手が出せない
ドゥマゲッティ近郊、ネグロス島には肥沃な土地が多くあり、山もあるのでコーヒーやカカオの栽培にはすごく向いているのに、、、もったいない
そう思い続けていると、その解決策が向こうからやって来ることが最近よくある
カカオやコーヒー農園を運営していて、カカオやコーヒーに詳しい人を紹介してくれることになった。
場所はバレンシア、二つほど農園を見せてもたったが一つはバレンシアで誰もが知る高級分譲住宅地の中にあった
屈託のない笑顔が印象的ないかにも優しそうなオジサンは20年以上前のマツダのボロボロのクラシックカーで迎えに来てくれ、それとは対照的な高級住宅地へボロボロの車で乗りこんだ
え??こんなところにカカオ、コーヒー農園があるの??
見事なカカオの実るカカオ、コーヒー農園がそこにはあった
規模は小さく1ヘクタールに満たないぐらいだったが、実験的に使っているという意図もあり、オジサンの育てたカカオやコーヒー達は健康そうに立派に実っていた
カカオやコーヒーについて熱く語るオジサン
次にもう少し山の奥にある2ヘクタールほどの農園を案内してくれたが
そこは元々誰かの持ち物で最近オジサンがコンサルを始めたところらしい
かなりの数のカカオが病気にやられていて見るも無残な感じになってしまっていた
コーヒー、カカオのスペシャリストであるオジサンは別のところで働きながらも
地元バレンシアの農業課に戻ってきて、やっとのことで2000ヘクタールのカカオとコーヒーのプロジェクトを立ち上げ
バレンシアの街を上げて行われるカカオ、コーヒープロジェクトの重要な役目を担う
この2000ヘクタールカカオ、コーヒープロジェクトが成功すれば
バレンシアやドゥマゲッティでも美味しいバレンシア産のコーヒーやチョコレートが飲めるようになる。
まずは栽培するところから始めてそれを元に商品開発や製造になるのでなかなか途方もないプロジェクトではあるが、希望が持てる
オジサンと今後の夢を語り、プロジェクトの進展状況を随時アップロードしてもらえるように約束した
ネグロスの豊かな自然を活かし、地元の人々が立ち上がり自らの力で自らを豊かにしていく。
誰かがやってくれるという植民地根性はやめ、真の独立を自らの頭で考え自らの手で行っていかなければフィリピンに真の豊かさは訪れない
穏やかで笑顔の優しいオジサンは自らの経験と知識を武器にカカオやコーヒーで地元を豊かにしていくために立ち上がった
「僕にできることがあれば是非何でもお手伝いさせてください」
オジサンとの別れ際、固く握手を交わし笑顔のオジサンと別れた
バレンシアのオジサンチョコレートとコーヒーが飲めるのはそう遠い未来ではない