フィリピンの言語にスペイン語がかなり混ざっている件

フィリピンの言語にスペイン語がかなり混ざっている件
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おそらくフィリピンに住んでいる外国人の9割以上の方がフィリピンで仕事やフィリピン人に対して英語で会話していると思う。

最近増えて来た語学留学や英語教育を主な目的とした教育移住の方達も当然のようにむしろ勉強のために英語を使っているが、その気持ちはわかるし否定するわけではないが、フィリピンにも独自の言語があることを少しは尊重して少しで良いから話そうとしてくれと真摯に思う。

タイやマレーシアにも住んでいたが現地で暮らしている外国人はもっとタイ語とかマレー語を使っていた。

確かにフィリピン側にも問題はあると思う、特に富裕層やちょっと裕福な層は家で普段から英語を話していたり、外国人と見るとすぐに英語に切り替え得意そうに話そうとする。(富裕層の多くが中華系かスペイン系や海外特に欧米、アメリカで暮らしている方々)

つまり双方がフィリピンの言語つまり文化をあまり尊重していない。

ただし、話せる人が少ないので外国人がセブやドゥマゲッティでヴィサヤ語を使うと凄く驚かれそして喜ばれる。

言葉が話せるだけで歓迎してもらえ、お前はフィリピンのことがわかっている信頼できるやつだと急になる。

自国を思う気持ちはそんなに大差はなく、フィリピンも例外ではなくフィリピンのことを愛している、だから国を思い、民を思う愛が強いドゥテルテ大統領が支持されるのだとも言える。

(彼はフィリピンの文化の復活や言語にも焦点を当てていて学校の国語の授業も変えた)

日本の大学教育を変える会視察

長年住んでいてもフィリピンの言葉を学ばない方やそもそも学ぶ気持ちがゼロの方々に「何で学ぼうとしないのですか?」とそっと遠回しに聞いたことがあるが、だいたい答えは「ヴィサヤ語やタガログ語を話せるようになってもフィリピンやフィリピンのその地域だけだから意味がない、英語は世界共通言語だからそっちを学ぶ方が効率的だ」とおっしゃる。

言い分はわかるが、何だか残念だ。

究極的には英語が学べればフィリピンじゃなくても良いと考えている方が非常に多いのは気づいてはいるが、改めて言われると哀しい

無理矢理なこじ付けではあるが、「ではどうしたらフィリピンの言葉に興味を持ってもらえるか?」を考えてみたら、かつてスペインの植民地として330年以上統治されていた歴史があり、その歴史からフィリピンの言葉特に当時長く首都だったセブの言葉つまりヴィサヤ語(セブアノ語)には特にスペイン語が混ざっている。(ドゥマゲッティもヴィサヤ語)

ついでに言うとマレー語やインドネシア語もスペイン語ほどではないが結構混じっている。

フィリピンはよくハロハロ文化、いろいろなものが混じるごちゃ混ぜ文化と言われるが言語もスペイン語がかなり、マレー語、インドネシア語、そして英語もかなり混ざっている。

最近スペイン語を改めて学び始めたし、マレー語、インドネシア語、英語は話せるのでどれだけフィリピンの言葉にそれらが混ざっているかがわかる。

何度も繰り返すが無理矢理感は否めないが、ここドゥマゲッティであればヴィサヤ語なのでヴィサヤ語を学べば同時にスペイン語もマレー語、インドネシア語もわりとわかるようになってくる。

例えば数字はスペイン語を使う、ウノ、ドス、トレスという風に

しかし数える時の数字、一つの、二つのみたいな時は独自の言葉もしくは結構マレー語やインドネシア語が混ざる、例えば5つのものを言いたければマレー語やインドネシア語のリマを使う。4、5、6、10はマレー語とインドネシア語とほぼ同じ。

日本語のカタカナのように外国から入って来たわりと新しめの言葉はフィリピンではスペイン語がかなり入っている。

古くからあるものは独自の言葉もあるがマレー語やインドネシア語が混ざっている。

例えばキッチン用具や食器類はスペイン語、フォーク、スプーン、コップ、皿、机全てスペイン語

身体の部位は例えば目とか爪とかマレー語やインドネシア語だし、細かく言うと結構混ざっているもしくはバリ島の隣のロンボク島の先住民の村に行った時はほぼ全ての身体の部位がヴィサヤ語と同じだった。

その他にも曜日、月(1月とか2月とか)、何々がしたい、何々が好きだ、後ろ、お釣り、市場、止まる、計算する、もっと、祭り、靴、ズボン、重要、問題、弁護士、学校、生徒、などなどスペイン語を勉強するとこれもフィリピン語にある、これもそうだ、これもだ!っと面白くなってくる。

中米に行った時に英語が全然通じないのででたらめにスペイン語っぽいフィリピンの言葉を話すと結構通じたのには驚いた。

「だからどうしたの?私は英語を話したいだけ」と言われてしまったらどうすることもできないが、少しはフィリピンの言葉の面白さをわかってもらいたいと思い無理矢理こじ付けてみました。

言語を学ぶ、言葉が話せるようになるというのは私は気持ちや情熱次第だと思います。

そして母国語以外の一つの言語がある程度しっかりわかるようになると、木の枝のように後はそれの応用編になってくるのでどんどん枝分かれして脳が分析や応用するのが早くなりどんどんいろいろな言語がスピードも速く覚えられるようになります。

私は8か国語話せますが、今ではアジアの言葉なら3か月あれば日常会話ぐらいはできるようになりますし、他の言語でも半年あれば身に着けられるはずです。

なので、英語を学びそしてフィリピンの言葉を学ぶことは難しいことではないですし、同時に学ぶことも可能です。

そうやって言語脳を鍛えていけばどんどんいろいろな言語が話せるようになりますし、その応用を使えば他の言語以外のこともいろいろ覚えられるようになったり、何かに応用がどんどん効いていきます。

言葉を学ぶことは文化を学ぶことですのでその国のことをより知ることができますし、周りの人もそんなあなたを尊重してくれるようになるので相乗効果で暮らし自体も楽しくなります。

実は欧米諸国や他の国に行く時の当たり前のアドバイスで誰もがそうしようとするのですがフィリピンでは何故かそれが抜けてしまっているので、フィリピンでも少しで良いのでトライしてみてください。あなたの生活が変わっていきます。

Respito(尊重、尊敬)が大切です

Daghan Salamat!!

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