海外移住を家族で考えるとき、どれだけお父さんの気持ちが語られているでしょうか?
今回は、フィリピン・ドゥマゲッティでの移住サポートを続ける中で感じてきた、「父親」という存在と役割について、少し踏み込んで綴ってみたいと思います。
表には出づらい「父親の本音」
移住サポートの現場では、母親とやり取りすることが圧倒的に多いのが現実です。
特に、短期現地校留学や下見ツアーなどでは、実際に動き出すのも意思決定をするのも、母親がリードするケースがほとんど。
しかし一方で、ゴチ相談会やオンライン個別相談の場では、言葉少なながらも父親から直接お話を伺うこともあります。
最初は警戒心も強く、あまり多くを語られませんが、1対1で話すと「実は…」と本音がこぼれることも少なくありません。
慎重でナイーブで、感情を見せない。
でも実は、多くのことを考え、悩み、不安を抱えている。
それが多くの父親たちのリアルな姿だと感じています。
海外移住は、女性が引っ張り、男性が整える
多くのご家族で、「えいっ!」と飛び込むのは母親であることが多いです。
特に子どもにより良い教育や環境を、という強い思いから、移住を決断される女性は本当にたくましく、尊敬に値します。
ただ、行動力や感情の強さが裏目に出ることもある。
その時に必要なのが、父親の「慎重さ」や「論理性」です。
夫婦でお互いの視点を尊重し合いながら、バランスを取ることで、海外移住はより安定したものになっていく。
それぞれが得意な役割を担いながら、家族として進んでいけるのが理想だと思っています。

離れて暮らす父親たちのリアル
ドゥマゲッティを含むフィリピン移住では、仕事の関係から「母子移住」になる家庭がまだ多く存在します。
日本で働き続ける父親が、フィリピンで暮らす家族を支える形です。
その現実は、時にとても厳しいものです。
家族と離れた生活、育ち盛りの子どもとの物理的距離、夫婦間のすれ違い……。
お父さんたちは、どんな気持ちで日々を過ごしているのでしょうか。
「いつかまた一緒に暮らせる日」を信じて、働き続けているのでしょうか。
僕はいつも思います。
「子どもたち、お父さんの言葉にも耳を傾けてあげてほしい」
「奥さん、お父さんも日本で本当に頑張ってるよ」
「離れていても、ちゃんとつながっているから」
家族全員で「見通しのある移住」を
だからこそ、移住を始める前に家族全員でしっかり話し合い、計画を立てることが本当に大切です。
短期でもいいから、お父さんも一緒に下見に来てほしい。
納得したうえで、段階を踏んで、覚悟を持って進んでほしい。
海外移住には「父親の役割」も確かにあります。
目立たないかもしれませんが、それはとても重要なピースなのです。

家族みんなでつくる未来へ
男性性と女性性、慎重さと行動力。(陰と陽)
それぞれが役割を果たし、支え合いながら進んでいく。
家族の誰もが無理せず、それぞれのペースで成長していけるような移住を、僕は応援したいと思っています。
そして、自分自身にもいつもこう言い聞かせています。
「お父さんの頑張り、ちゃんと見てるよ」
「あなたにも、家族を支える大切な役割がある」
