ネグロス島の伝統工芸品やここで取れる天然素材や技術、デザインを求めて最近動いている。
ネグロスの地でネグロスの人が昔から作っているもの、欲を言えばスペイン統治下以前のオリジナルのネグロスやフィリピンの文化を求め自分の目や足や耳を使って探し回る日々
伝統的なものは伝統的なことをしている人から聞くのが一番早いのか、繋がりがあるのか、
フィリピン伝統医療、ヒーリングのヒロットをやっている方やヒーラーに話を聞いたら
ドゥマゲッティの隣町バコンに昔からやっているストーンクラフトがあるよとの情報を得た、早速その足で行ってみた
バコンの街の中心に工房とショップはあり、思っていたよりも立派でどのフィリピンで見るお土産品や工芸品よりもしっかりしたものだった
もう廃れてしまったと聞いていたのでまだあったことに嬉しく、また期待値以上のものだったのでなお嬉しかった
ショップを一通り見た後工房も見せてくれるというので工房も見学した
フィリピン中から集めた天然石、ヒスイやレッドストーン、ブルーストーンと呼ばれる石達をデザインし注文した人が一つ一つどこに使うのかを指示し、職人達が切ったり磨いたりしていき、様々な工程を通して緻密で繊細なデザインが出来上がっていく
工程からは出来上がりがなかなか想像できないが、出来上がったものはかなり立派なもので、光沢といい、美しさといい天然石をそのまま贅沢に使っているので一級品と言える
どの石をどのくらい使い大きさにもより値段が違うが、デザインを提出すればオリジナルのものも製作してもらえ、この日はオーストラリアのアーティストが依頼したかなり大きめのストーンクラフトを見せてもらった
こう見るとしっかりしたデザインを提供できれば、天然石、パワーストーンなどで作るので付加価値もあるしデザイン性もあるし、値段はわりと高くなってしまうが一級品の高級工芸品として十分価値はあると思う
こんなに良いモノなのにショップはバコンにしかなく、海外には多少輸出しているらしいが(ドイツとかオーストラリアとか)国内で何故広まらないのか?何故これをネグロスの特産品や特有工芸品にしないのか??
マーケティングも下手くそで、センスが乏しいフィリピン、すぐにあきらめてしまい工夫しない、「若い人はこういうのやりたがらないからーーー」「値段が高いからねー」などと
すぐに嘆いてしまう
フィリピンと言うと自国の文化やオリジナリティやセンスやデザイン性がなく、フィリピンに来たら何を買うのか?
何がオリジナルなのかまったくわからない感じだが
こんなに良いモノがせっかくあるのにこれらを活かしたり、特産物やオリジナリティを作っていかないと国自体の存在意義が危うくなると僕はずっと思っている
特産物、工芸品、オリジナリティ、その地で取れる天然オーガニック素材、それを地元の人の手で技術とデザインで良いモノを創っていく
これらをもっと発掘し一緒に磨いていき、良いモノを売れるものを創っていく
ネグロスからフィリピン中へネグロスから日本へ
ネグロスから世界へ出て行けるものを創りたい
ネグロスの地と人と共に