ドゥマゲッティ生活で困ること、断水、停電から学べること

ドゥマゲッティ生活で困ること、断水、停電から学べること
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ドゥマゲッティで生活していて困ることはいくつかあるが、その中でもトップクラスに困ること。
特に断水、停電は日本で生活していたらまず起こりえないことなのでなかなかどうしたら良いのか経験がないと困ってしまう。
最近は数がすごく減ってきて、僕が家にいる限りは断水はここ数年なく、停電は1か月に一回あるかないか、それも時間がすごく短くなった。
僕が最初にフィリピンに暮らしはじめた時、セブだったが毎週日曜日は断水、停電もしょっちゅうあった。
夜停電になると真っ暗で何にも見えなく、言葉通り一寸先は闇で目が慣れるまでは歩くことすらできない。
ロウソクとマッチを常備していたのを思い出す。
しばらくして近所の人達のロウソクの火が灯ると安心した。
東日本大震災の時僕は東京にいたが計画停電で真っ暗になった時にわざとロウソクの火を灯し、ロマンチックですねーっとか言う人がいたが、その気持ちはわからなくはないが、バカを言ってはいけない。
慣れるまではなかなか今まで当たり前にあったものが急になくなると怖いものだ、特に感受性の強い人はこのまま電気が戻らなかったらどうしようと考えてしまう。
何かを捨てることはその恩恵を十分に受け、それに生まれた時から慣れ親しんでしまったら捨てるのは容易ではない。

停電もきついが、断水は僕の中ではもっときつい
先月水道管の工事とかで丸1日半断水したが、事前に情報が流れ何月何日の何時からいつまで断水しますと水道局が情報を流した。
近所の人はどこから情報を掴むのか謎な部分が多いがみんな事前に知っていて(ラジオやテレビが一番多いと思う)僕はたまたまフェイスブックで見つけたから良かったが、事前に情報を知っておくと断水の場合はありとあらゆる水が入るモノを用意し、事前にそれに水を貯めて断水に備えておく。
断水すると当然トイレにも水が溜まらないのでトイレを流すのに大量に水が必要だし、シャワーを浴びるのもシャワーから水は出ないので、貯めておいた水を使う。
普段生活していて人はこんなにも水を使うのかと改めて認識させられる

もったいないという言葉は英語にはないので、そのまま英語になっているらしいが
フィリピンにはもったいないという言葉がある

もったいないということを考えたり、経験する文化が元々あったのだろう
もったいないと感じるだけでも大切なことだと思う
こういう断水や停電の経験は悲観的や誰かやフィリピンのせいにしたがりがちだが、こういう経験をすることにより、考え方次第ではモノの有難味がわかってくるし、もったいないの精神が呼び覚まされる
より人間的にも強くなれるし、どこで何があってもわりと対応できるし、ヘッチャラというサバライバル的な感覚も自然と身に着く

僕は10代からフィリピンに住みはじめ、しょっちゅうこういう予期せぬことや今まで当たり前にあったライフラインと呼ばれているものが突然無期限になくなるというのを経験し慣れていたので、東日本大震災の時の計画停電や一部断水や、そもそもの地震やモノがなくなったり、これからどうなるかわからない状態でも冷静でいられた。
人間は事が起こってから気付いたり、気づかされたり、学ぶことが多い
致命的なことにはならないので、フィリピンにいる間に断水や停電を是非楽しみながら経験していただきたい。

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