フィリピンカカオ農園見学ツアー

フィリピンカカオ農園見学ツアー
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日本のお菓子屋さん、ケーキ屋さんのオーナ達とパティシエさん達とセブ島とボホール島のカカオ農園見学をしてきた。
フィリピンカカオを使ったビーンツーバーのお店はまだ日本には凄く少ない
何故ならフィリピンのカカオ農家やオーナー達にまだ知識や技術、経験が乏しくそもそもカカオ自体はアジアで最も古い時期からスペインの植民地時代からも作られていたのだが、その使用用途が異なりカカオ豆を使いチョコレートにしていくよりは圧倒的にいまだにタブレア(カカオをすり潰して固めたもの)にしてチョコレートドリンク(チョコラテ)やお菓子に使用することが多い。
これではカカオ豆を使いチョコレートにする所までいかなく、発酵や乾燥の仕方もまちまち全然わかっていないので何となくな農園がほとんど。
最近どんどん増えてきたお隣のインドネシアやベトナムに足下も及ばない感じでやっぱりフィリピンは遅い、センスがない、こだわりがないに行きついてしまう。

しかしこれは逆に考えるとまだいくらでも伸びしろがあり、すれていないので、むしろ大手が入って来ていないので、中小のお菓子屋さんには願ってもいないことで、自分達のお店のオリジナルのこだわりチョコレートが作れると言える。
今回見学に行ったセブ島とボホール島のカカオ農園も上記したようにカカオの実や木の知識や育て方の経験はあるのだが、こと豆になるとほとんどわかっていなく、こちらからの技術指導や知識の共有が必要で、ただその分こちらの要望や提案を聞いてくれやすいのでしっかりとしたものがあればこっちの方がしっかりできるとも言える。

実際にこちらが突っ込んでいくとわからなくなってくるので、教えて欲しいと言ってくるし、あなたたちの要望通りにやれますと言ってくれる。
これはやりようによっては双方にとって良いわけで、フィリピンカカオ豆はまだ始まったばかりなのでここで日本人が技術指導や知識の講習や共有をいろいろ行っていけばフィリピンの農家の人達もすごく助かるし、日本側もオリジナルなものが作れるし何よりもそこの土地で農園で農家の人達と深い、熱い交流の先にできたチョコレートはまた一段と深みがあり味わいのあるチョコレートになるだろう。

今回カカオ農園のオーナーさん達にもいろいろ会って来たが、皆さんわりと自分の地元のことやカカオ農家のことをよく考え、農家や地元を助けたり貢献したいためにカカオ農園をやっていることが多く感動した。
僕自身様々な食に関するコンサルやコーディネートをしてきたが、ナタデココやココナッツオイルなどに代表されるいわゆる日本のブーム(流行)のようなもので終わってしまうもののフィリピンは被害者になることが多いので、今回のビーンツーバーのチョコレートはフィリピンサイドの思いも強く、短気で終わるようなものではなくずっと長続きする継続的なものになってもらうことを強く願う。

その土地の環境、住んでいる人々、カカオ農家達、消費者、経営者達すべてがウィンウィンで幸せになっていける持続可能なビジネスにしてもらいたい。
そういうビジネスのためならいくらでも僕の経験、能力、コネ、知識を総動員して全力でお手伝いしたい。
フィリピンでのビーンツーバーのチョコレートはフィリピンツージャパン、ファーマーツーコンシューマー(農家から消費者)でありフィリピンと日本の架け橋、カカオ農家さんから消費者へのギフト、フィリピンの未来を創っていくものになってもらいたい。

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