土曜日の夜雨が降った
数か月ぶりのまともな雨だった
恵みの雨は気持ちよく、思わず外に出てしばし雨にうたれる
夢中で写真を撮ってみる
この雨を境に季節が変わると直感した
夏が終わるというと意外に思うかもしれないが
ドゥマゲッティでは夏と真夏、暑い時とすごく暑い時
の二つの季節があると言われる
雨の心配がなく、風がなく毎日ギンギンギラギラの太陽で脳みそがトロトロに溶けてしまいそうで、余計なことを考えれない天然ハッピーな毎日の真夏が終わろうとしている。
誰かにそっと「もう夏休みは終わりなんだよ」と囁かれたような、
少し物哀しい気分になる
僕の予想は見事に当たった
月曜日は朝から雨だった、小雨が午後まで続いた
急に今までのガツーーンという暑さから、やんわりとした風も吹きはじめ
朝晩過ごしやすい気候になってきた
今となっては汗をダラダラ流し、刺さるような日差しの毎日が懐かしい
雨が降ると涼しくなり、南国にいながら物思いに耽る
四季がない国で季節の移ろいを感じる
こうして真夏から雨が降る夏へ、緑がより濃くなる恵みの季節へと移ろいでいく